もの心がついてからずっと『中日ドラゴンズ』を応援していた。


田舎の青森では、9割方が巨人ファンで小学生の帽子のほとんどは黒にオレンジのマークだった。


そんな中でのブルーの帽子は、すこし偏屈な性格に見えていたかもしれない。



自分が中日ファンになったのは、地元の野球教室イベントだった。


シーズンオフの休日に、自主練で青森に来ていた中日の選手が子供たちに野球を教えるものだ。


当時、青森では巨人戦のみの放送であったため、他のチームの選手の知名度はほぼ無に近い。


それでもプロの投げるボールのスピードやバットのスイングにワクワクしたのを覚えている。


その頃からずっと中日のユニフォームを見ると熱い気持ちがこみ上げてくるのだ。



今年、我が中日ドラゴンズは見事ペナントレースを制し、セ・リーグチャンピオンになった。


巨人や阪神のような強力打線を持っている訳でもなく、ソフトバンクや日ハムのような絶対的なエースがいる訳でもない。


全員が『勝つ野球』ではなく、『負けない野球』を貫いた結果、みごと栄冠に輝くことができたのだ。



『勝つ野球』とは、相手より得点を取る野球。


『負けない野球』とは、相手より失点を抑える野球。


野球というゲームは失点を0点で抑えると負けることはない。


しかし、何点獲ろうが相手の得点を上回ることができなければ負けるのである。


決して強力打線とはいえないチームにとっては、失点を限りなく抑えることこそが唯一の勝利の戦略。


少ないチャンスをものにして多くのピンチを乗り越える、それが中日ドラゴンズの野球なのだ。



人生において、逆境に立ち向かうときによく聞く格言がある。


『ピンチはチャンス。』


しかしその裏には当然この言葉もつきまとう。


『チャンスはピンチ。』


紙一重の2つの格言。



今年も中日ドラゴンズの試合をたくさん観てきた。


際どい勝利をものにした日はいつも、なぜかその2つの格言を思い出す・・・




中日優勝を記念して、なぞかけをひとつ!



『中日ドラゴンズ』と掛けまして、


『落語の締め』と解く。


そのココロは!
































お後(高橋・浅尾・岩瀬)がよろしいようで!
















マニアック・・・