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 人材において「主体性がないこと」が課題となっている店舗や現場があることでしょう。
 
主体性とは、「周囲の意見や第三者からの指示に頼らず、自分自身の考えを柱として問題に取り組む性質」を意味します。
 
主体性がある人は、自分が何をすべきか、自分が動いた結果どのようなリスクが考えられるかを分析し、行動に移せることが特徴です。

主体性は、英語で「Independence」と表します。「独立」という意味もあり、組織やチームで動くときにも役立つ性質を指します。
 
類語に「自主性」がありますが、主体性と自主性には決定的な違いが2つあります。

まず1つ目は、「目的の有無」です。自主性は、すでにある目的に対して行動をします。しかし、主体性は何をすべきか目的やゴールが決まっていないため、自分で決めて行動する必要があります。

2つ目は、「責任の有無」です。自主性は、目的やゴールが明確なため、伴うリスクや責任はあまり大きくありません。一方、主体性は目的やゴールを自ら決めているため、到達までの業務管理を行う必要があります。そのぶん、自分だけでなく周囲に与える影響や責任も大きくなります。
 
主体性のある人は「自責思考」で他人のせいにすることはありません。
 
反対に、主体性がない人は、物事が上手くいかないときに、責任を他人や物に向けがちです。

例えば、トラブルが起こったとしましょう。主体性がある人なら、トラブルの責任を自分の準備不足だと捉え、「改めて行動しよう」と考えることでしょう。
 
一方、主体性のない人は原因に対して怒ったり、責任を押し付けたりします。このように、主体性のある人はつまづくことがあっても他人のせいにすることなく、自分の行動を省みて次回の行動に活かすことができます。

主体性のある人の特徴や言動をみてみましょう。
 
分からないことでも自分で理解しようとする
主体性がある人は、仕事のやり方やトラブル対応など、分からないことも自分で理解しようと努力できる点が特徴です。
 
情報を集めて調べたり、上司など詳しい人に相談したり、目の前の壁をどうやったら越えられるか考えることができます。
 
もし分からないことに直面しても、問題の放置や先送りが、根本的な解決にならないことをよく理解しています。
 
"久保塾" では、「もっと主体性を持って働いてほしい」「惰性で働いてほしくない」というような考えを持っているサロン経営の皆様に、それぞれの課題に合わせた人材育成プランを提案できたらいいなと思ったり思わなかったりしています。
 

久保清一
大学中退後、舞台イベント制作会社に入社。その後、全国でファミリーイベントを展開。
退職後はセラピストとして"久保塾"を主宰し「人の育成」を体系的に提案している。