渋い名優綿引勝彦さんが逝去された。享年７５。
『鬼平犯科帳』の『五郎蔵役』が印象深かった。
一度だけ声を交わしたことがある。
将棋の当時名人だった羽生義治さんのパーティーパーティーに
綿引さんのお姿を見かけ私は声をかけた。
『将棋がお好きなんですか？』と。綿引さんは『照れたように』笑った。
綿引洪さん時代のことだ。
奥様の樫山文枝さんとは私が名古屋時代、民謡の司会役で名古屋に見えた
樫山さんに一度挨拶をさせていただいた。
何と言っても、NHK朝の連続テレビ小説『おはなさん』の印象が鮮烈であった。
樫山文枝さんの父上樫山欽四郎先生はは早稲田大学の『哲学』の教授で、私は
一年間『弁証法』についての講義を受けた。近々その時の教えを生かす機会が
訪れそうだ。『魅力的表現』という講座に引用するつもりだ。６０年以上前の
授業を生かすことができそうだ。
さて綿引勝彦さんの『今わの言葉』は
『投了すると伝えてくれ。。』だったという。
誰かと好きな将棋を指していたのであろうか？
それとも『人生の潔き投了』を愛妻に告げたかったのであろうか？
ご冥福祈り挙げつつ。。。合掌
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