富士山登ったことある?

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 富士山は、日本の象徴で、天皇と同様で、今日は天皇誕生日で、「富士山(223)の日」。
 
 よくできた話…?な気もする。
 
 「愛国行進曲」という軍歌には、「見よ東海の空開けて 旭日高く舞い上がり 天地の精気はつらつと 希望は燃ゆる大八洲 見よ晴朗の朝雲に そびえる富士の姿こそ 金甌無欠ゆるぎなき わが日本の誇りなれ」というくだりがあって、
 
 いかにも愛国心を鼓舞される…立派な歌詞ですね?
 
 こういう美文調は、最近は流行らないだろうが?ボクは嫌いではないです。
 
 例えば、漢文の、「長恨歌」(白楽天)というのがあって、楊貴妃と、玄宗皇帝の恋と死を描いた叙事詩?かな?非常に美しくて整った漢詩で、昔から愛誦している。
 
  三島由紀夫とかの昔の作家だと、こういう感じの、漢字の、いろんな美々しい言葉への嗜好性?は共有できるカンジがある。猪木寛至。
 
 丸谷才一さんなんかも、日本語の美のプロ、というような繊細かつ鋭敏な感覚を具えた方でした。
 旧仮名遣いにこだわって、「をかしい」とか「といふ」とか、紫式部のような?書き方を、割と最近亡くなるまで、最後まで全うしていた。
 
 丸谷さんの主著は結局、長年よく売れたらしい「文章読本」で、確かに丸谷さんにしか書けない内容だった。
 たくさんのいろいろな日本語の文章を、縦横無尽、自在に引用して、「正しい、美しい文章とは…」を精魂と熱情を込めて語りつくしていて、リテラりーな「畢生の書」という趣きだったと思う…
 
 ああいう文学者が、なんかこう、酒でも女でも遊びでも文学でもなんにでも一流の蘊蓄があって、一家言のある、まぎれもない一流人士?紳士?お洒落な大人?そういう昔気質の文学者みたいな人はいなくなったなあ、とか思う。
 
 丸谷さんなら”それは「望蜀の嘆」”とでもいうところだろう。