死ねば・・・たれが香華をあげてくれるのだろう by沖田総司
司馬遼太郎先生の名作「燃えよ剣」からの引用です(^^)
大政奉還後、新撰組は京の屯所を追われ
鳥羽・伏見の戦いの後、伏見奉行所も追われ。
大坂から江戸へ引き上げた後、仲間の隊士たちは甲州戦争へ。
沖田さんは療養生活を送っていました。
やがて身の回りの世話をしてくれていたミツ姉さんも
新徴組の庄内引き上げのために、江戸を去ることに。
皆が自分の周りから去っていくことに対しても
明るく振舞う沖田さん。
自分の死を意識しながらも、慌てることなく
平常心であろうとします。
そんなとき、寝床から梁を見つめながら
ふと彼は考えました。
「死ねば・・・たれが香華をあげてくれるのだろう」
毎年、沖田さんのお墓には沢山の人がお参りし
沢山の献花がされています。
慶応四年五月三十日、沖田総司没。
享年二十七歳。