兵は「神速」を貴ぶといいます故 by 近藤勇
渡辺多恵子先生の「風光る」からです(^^)
ときは文久3年8月18日。いわゆる八月十八日の政変当日。
会津公からの伝令を受け、新撰組は御所の警備に向かいます。
しかし連絡の行き違いのため、御所を警備していた会津藩兵から
新撰組は引き取るよう言われます。
これに怒った芹沢さんが鉄扇を持って暴れている所へ
会津公用方の野村がやってきて、新撰組がもう駆けつけていることに
驚きます。
「伝令を立ててまだ半時しかたっていないのに」
それに対して近藤さんは笑顔で答えます。
「兵は『神速』を貴ぶといいます故」
この八月十八日の政変は、会津藩と薩摩藩が組んで
長州を京の政治の舞台から追い出したものです。
御所の警備に訪れた新撰組ですが、実際には戦闘にもならず
おとなしく次の日には屯所に引き上げました(^^)
なお、この際の活躍(?)により、「新撰組」の隊名が
与えられたという話です(^^)