私の用は済んだ。これで引きあげますが、御引止めになりますか? by 沖田総司
司馬遼太郎先生「新選組血風録」の「菊一文字」からの引用です(^^)
司馬先生の描く沖田さんは、本当に魅力的です。
明るくて、さわやかで(^^)
でも、本気で怒ると怖い・・・(^^;)
この作品で沖田さんはある名刀と出会います。
その名も菊一文字。
あまりの名刀がゆえに人を斬るのに使いたくなかった沖田さんは
浪士を1人、あえて斬らずに逃がしたことがありました。
しかし後日、沖田さんの身の回りの世話をしていた新撰組隊士が
沖田さんが逃がした浪士によって斬殺されます。
土方さんには「あの時、お前が斬っていれば」と責めらることに。
菊一文字を使って仇を討とう。
そう決心した沖田さんは、待ち伏せをします。
敵は数名。
沖田「戸沢鷲郎氏はおられますか?」
戸沢「何者だ」
沖田「新選組の沖田総司です」
戸沢は剣を抜こうとしますが、
その前に沖田さんが一撃で倒しました。
そして他の浪士に言い放ちました。
「私の用は済んだ。これで引きあげますが、御引止めになりますか?」
いや~かっこいいですね。
なお、沖田さんの刀が菊一文字であったというのはフィクションです(^^)