隣のラガーマン&オバちゃんカップルのプレイに少し辟易しだしたころ、入り口がにわかに騒がしくなった。やっと他にも客が来たようだった。見たところ普通の40代サラリーマンとギャル風の可愛いコ。キャバかなにかお店のコと同伴の客かな?と考えていると、ドンドンと似たようなカップルがやって来た。同じように“オッサンとギャル”や“オタっぽいのと奇麗系のコ”とか、明らかにアンバランスなカップルが大挙して入店してくる。そばに座ったカップルの会話を盗み聞くに、この店の1つ上の階がデートクラブで、ここでプレイするのが定番になっているようだった。なるほど、コストバリューも良いし時間も短縮できる。

 さらに俺が風俗雑誌で仕事をするようになってから知ったのだが、このカップル喫茶とデートクラブの経営者は同一人物なのだった。『ゆりかごから墓場まで』とはこの事だ!

 店内は即席カップルたちで賑わっていた。俺とKちゃんはさっきのカップルのプレイで少し萎えていたので、何もせずビールを飲みながら話しをしていた。すると、またも入り口が騒がしくなった。客ではなさそうだ。ドタバタと走ってくる音!その頃、隆盛を誇っていたカップル喫茶を見せしめするかのように、警察からのガサ入れが常時行われていた。それを思い出した俺は『もしやガサ入れ!?』との言葉が口から出たのだった。

→つづく