東京旅行の最終日は、国立科学博物館で開催されている『太古の哺乳類展』を観に行く事にした。



今まで古代生物と言えば、ほとんどが恐竜ばかりで、恐竜以降の古哺乳類が取り扱われた展示会など、あまりなかった。

それだけに、今回の『太古の哺乳類展』というのは、かなり珍しい展なので、行ってみる事にした。

主に、日本の哺乳類展なんだけど……

 入り口を入ってまず出てきたのは、『恐竜とともに生きた哺乳類』が展示されているフロアであり、恐竜がいた頃に生息をしていた、ネズミ型の哺乳類が六種類、実物大と少し大きめのサンプル化石と展示されていた。

 お次は、『繁栄のはじまり』が展示されているフロアであり、このフロアでは、恐竜絶滅以降に繁栄を極めた、古哺乳類のアゴなどの化石が展示されていた。

 その次のフロアは、『巨大大陸の時間』と言って、日本列島がまだユーラシア大陸の一部だった時代の哺乳類である、

『カニサイ』

『ゴンフォテリウム・アネクテンス』


のアゴなどの化石が展示されていた。

 その次のフロアは、『日本海と日本列島の成立』と言って、いよいよ日本列島が出来上がって来た頃の時代の哺乳類の化石である、

ステゴロフォドン

などが展示されていた。

 そして、いよいよ、今回の展示の最初の目玉である『デスモスチルス類の世界』の展示フロアである。

このフロア辺りから、展示されている化石が、全身となってきている。

このフロアの入口の方には、

『デスモスチルス』

を始め

『アショロア』

『べヘモトプス』

など全身骨格化石が列を作る様に展示されていた。

このフロアでの目玉は、3頭同時に並んだ『パレオパラドキシア』の全身骨格の化石である。



その他にも、パレオパラドキシアのあばら骨の化石や小さな模型が展示されていた。



パレオパラドキシアなどのデスモスチルス類は、現在では絶滅していないが、カバに似たような外見だったらしい……

 その次のフロアは、『ゾウの楽園』と言って、

『アケボノゾウ』

の全身骨格化石が展示されていた。

アケボノゾウは、見た感じ、小さく感じた。

 その次も、今回の展示の目玉であるナウマンゾウの親子の全身骨格化石が展示されている『ナウマンゾウの世界』というフロアである。

このフロアで展示されているナウマンゾウは、オス&メスと子供のナウマンゾウの全身骨格化石が、親子の様に並んで展示されている。



この3頭のナウマンゾウの化石は、それぞれ別々の博物館からやって来ているし、実際は親子とかではないと思う。

それどころか、この3頭のナウマンゾウは、それぞれ別々の時代に生きていたかも知れない……

あと、このフロアでは、アフリカゾウの全身骨格とマンモスの全身骨格化石が一緒に展示されていた。



見た感じはどちらも大きいのだが、アフリカゾウの方が大きい。

 そして、最後は、『大型哺乳類の絶滅』のフロアであり、今から約一万年前くらいまで日本に生息をしていた大型哺乳類である、

『ヤベオオツノジカ』

『ハナイズミモリウシ』

『ニッポンサイ』

の全身骨格化石などが展示されていた。

 あとは土産物売場だけかと思う気持ちで歩いていると、まさかの『現在日本の哺乳類』のフロアが、オマケの様に表れた。

こちらのフロアは、土産物売場のすぐ隣にあり、展示は剥製であった。

 今回も、専用のパンフレットを土産に購入した。


あと、ここでも記念メダルの販売機があったので、メダルを1枚購入した。