2021年4月27日(火)日経新聞朝刊40ページ社会

 

今年のアカデミー賞で監督賞、作品賞を受賞した監督は、中国の北京出身の女性。

アメリカの自然とともに、路上生活者と交流する女性を描いたものである。

しかし、中国でこの報道はなされなかった。

授賞式の映像も中国では見れず、ハッシュタグをつけても検索できないようになっている。

アメリカを舞台にした映画であるのだが、監督が2013年に「私が10代のころ、中国のあらゆるところにウソがあると」発言したことが問題視されているようだ。

中国人にとっては、誉となる快挙で国威発揚にはもってこいなのだが、リベラルな発言は許されない中国の事情のようだ。

見たいという中国人もたくさんいるだろうに。

コロナが落ち着いたら、また中国人は日本にたくさん来るだろう。

そのタイミングで、日本の映画館はこの「ノマドランド」を上映してはどうだろうか。

きっと、売上をおおきく伸ばせることと思う。

コロナ明けのチャンスを、この緊急事態宣言下で虎視眈々と狙っていってほしい。