2021年2月8日(月)日経新聞朝刊26ページ社会

 

 

自分の国があって、隣の国がある。

世界中にある。

それぞれに支配されたり、支配したり、戦争があったりした過去がある。

その過去を乗り越えて、手を携わって、ともに進んでいるのがEUである。

イギリスが離脱して、まだまだ課題は多いが、すばらしい人類の試みである。

日本と韓国も、昔から争いがあったが、それでも間を取りもつことに心血を注いできた人がいたのである。

そういう人の一人に、「雨森芳洲(あめのもり・ほうしゅう、1668~1755)」という人がいた。

彼は、儒者であり、儒教的思考に基づき、日本と韓国の架け橋としての役割を担ってきた。

お互いのメンツを尊重しながらも、粘り強く互いに握手できる点を交渉を通じて、探していく。

いい仕事をしてきた人だなぁ、と思う。

こういう人にもっとスポットライトを当てて、本当の国際人をこれからも生み出していく契機にしてほしい。

隣国との難しい関係を良い関係にしていく国際人。

雨森芳洲について、知ることができる機会があれば積極的に接していきたい。