夕食後。
あるご利用者様2名が談笑していました。
1時間以上、同じ話を繰り返し、ぐるぐる、ぐ~るぐる・・・。
聞いていた私は、思わず笑ってしまいました。
当人たちは同じ波長で、「さっきも言ったでしょ」などと言わないから
平穏に会話が成り立つんですねぇ
9名という少人数で、毎日同じ顔を合わせながらの生活。
今は全員女性だから、他者のやることが気になったり、喧嘩になったり、
相性の良し悪しに、トラブルもけっこうあります。
でも、トラブルの事実を忘れるから、悪い雰囲気はそんなに持続しないのです。
こういうのを垣間見ると、
認知症だからこそ共同生活が成り立っているんだな、と思うのです。
もちろん、事実は忘れても、感情には何らかの影響があるはずなので、
心のケアが大切ですが。
認知症だからこそ成り立つ部分を実感しつつ、
スタッフとしては、認知症だからって決め付けたりあきらめないことも重要
つくづく、奥が深いなぁと思います。
考えてみると、私たちもそうですよね。
何かを忘れないと・・・生きていけないと思います。
全部を覚えているなんて無理だし、実はつらいことかも・・・
私自身、以前より忘れっぽくなったなぁ、とよく思いますが、
前向きに捉えていきたいと思います