■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
「アーサーがどこにも居ない?それは一体どういう事なんだい?!」
カレンダーを見ると、あの日から6年が経とうとしていた。
俺は警察官という仕事の傍ら、彼の手掛かりを必死に探している。しかし、無情にも未だにアーサーは見つからないままだ。
果たして、彼は無事なのか。何故俺の前から消えてしまったのか。全ては謎に包まれている。
「ねえアーサー、」
そう呟いて、夜空を見上げる。
君は何処へ行ってしまったんだい?聞きたいことが山程あるんだ。俺君がいなくなってから、ずっと夢だった警察官になったんだ。HEROだぞ。格好いいだろう?ねえ、アーサー。聞いてよ、ねえ。
「・・・・・・聞いてよ・・・・・アーサー・・・・」
でも、ここに君はいない。
ねえ、覚えてる?俺、前に言ったよね?
『俺は、君だけのHEROだぞ!』って。
そうしたら君ってば顔真っ赤にして、『ばかぁ!』って。
それがあんまりにも可愛くて、こっそり隠し撮りしたなんてのは秘密だけど。
でも、これ以上君がいない生活は、
―――ツライ
―――クルシイ
息をするのもままならないんだ。
すると――、向かいの古びた路地へ入っていく、見覚えのある背中が目に飛び込んだ。
所々跳ねている褪せた金髪。小柄で細い体。
そして、なによりも驚いたように振り返ったグリーン。特徴的な太い眉毛。
それらを見て確信する。
これが彼じゃないわけ、ないだろう?
「アーサーッッ!!」
気がついたら足が走り出していた。
俺の目にはアーサーしか見えてなくて、近づいてくる大型ダンプの存在などさっぱり頭になかった。
ププーッ!
けたたましいクラクションの音があたりに木霊する。
それと同時に自分の体へと、鈍い感覚が広がった。
『ッ・・・・!アルッ!』
最期に見えたのは、目を潤ませたアーサーが急いで駆け寄ってくるっていう幻覚。
そして―、
意 識 が ブ ラ ッ ク ア ウ ト し た 。
続きます[花]
