みたしてみたして
満たして満たして
みちみちて
満ち満ちて
うつわをみたしてみちみちて
器を満たして満ち満ちて
あふれたぶんだけたにんをみたす
溢れた分だけ他人を満たす
たにんをすくいしあいとなる
他人を救いし愛となる
みたしてみたして
満たして満たして
みちみちて
満ち満ちて
うつわをみたしてみちみちて
器を満たして満ち満ちて
みたしたぶんだけたにんをすくう
満たした分だけ他人を救う
たにんをみたすあいとなる
他人を満たす愛となる
みたさぬままのうつわのあいを
満たさぬままの器の愛を
むりやりくみしあいのはて
無理矢理汲みし愛の果て
それはあいでなくあいよ
それは愛で無く哀よ
おのれけずりとりしあいよ
己削りとりし哀よ
それはこころでなくはりよ
それは心で無く針よ
おのれきずつけしはりよ
己傷つけし針よ
あいしあいされ
哀し哀され
さされさされて
刺され刺されて
うつわきずつけひびとなる
器傷つけ罅となる
うつわきずつくひびとなる
器傷つく日々となる
たにんをすくえずくるしみこころは
他人を救えず苦しむ心は
たにんをみたせずくるしむこころは
他人を満たせず苦しむ心は
おのれをすくえてないあかし
己を救えて無い証
おのれをみたしてないあかし
己を満たして無い証
うつわはおのれのこころなり
器は己の心なり
うつわはおのれのせかいなり
器は己の世界なり
じんせいはつぐないのひにあらず
人生は償いの日に非ず
うんめいはしょくざいのひにあらず
運命は贖罪の碑に非ず
うつわはきずつけるためにあらず
器は傷つける為に非ず
みたしてみたして
満たして満たして
みちみちて
満ち満ちて
うつわをみたしてみちみちて
器を満たして満ち満ちて
のりこえられないかべのまえ
乗り越えられない壁の前
のりこえたくないかべのまえ
乗り越えたくない壁の前
こころきずつきかべのまえ
こころ傷つき壁の前
こころにふかがかかるかべ
心に負荷がかかる壁
こころにきずをつけるかべ
心に傷を付ける壁
こころがもとめていないかべ
心が求めていない壁
いまはむりしてのりこえなくて
今は無理して乗り越えなくて
いまはよりそいいきるだけ
今は寄り添い生きるだけ
かべをこえるはかべのむこうに
壁を超えるは壁の向こうに
あつくもとめしゆめあるときよ
熱く求めし夢ある時よ
かべをこえるはおのれのなかに
壁を超えるは己の中に
かべをとびぬくはねあるときよ
壁を飛び抜く羽ある時よ
かべをこえるはおのれのなかに
壁を超えるは己の中に
かべをうがつほこあるときよ
壁を穿つ矛ある時よ
よりそいよりそいよりそいて
寄り添い寄り添い寄り添いて
かべのいろがあせるまで
壁の色が褪せるまで
かべのかたちがくちるまで
壁の形が朽ちるまで
よりそいよりそいよりそいて
寄り添い寄り添い寄り添いて
せなのかたちをきざみして
背の形を刻みして
かべにおもいをきざみして
壁に想いを刻みして
せなにおもいをかんじみて
背に想いを感じみて
よりそいよりそいいきるだけ
寄り添い寄り添い生きるだけ
よりそいよりそいいきるだけ
寄り添い寄り添い生きるだけ
いつかいろあせくちたとき
いつか色褪せ朽ちた時
こなとなりてそらにまい
粉となりて空に舞い
かぜとおどりておもいでと
風と踊りて想い出と
だきあうきれいなまいとなる
抱き合う綺麗な舞いとなる
いつかそのときできるなら
いつかその時出来るなら
われもかぜとともにまい
我も風と共に舞い
こなとだきあいおどりたき
粉と抱き合い踊りたき
はるかみらいのものがたり
遥か未来の物語
みたしてみたして
満たして満たして
みちみちて
満ち満ちて
うつわをみたしてみちみちて
器を満たして満ち満ちて
あふれたぶんだけたにんをみたす
溢れた分だけ他人を満たす
たにんをすくいしあいとなる
他人を救いし愛となる
みたしてみたして
満たして満たして
みちみちて
満ち満ちて
うつわをみたしてみちみちて
器を満たして満ち満ちて
みたしたぶんだけたにんをすくう
満たした分だけ他人を救う
たにんをみたすあいとなる
他人を満たす愛となる
みたしてみたして
満たして満たして
みちみちて
満ち満ちて
うつわをみたしてみちみちて
器を満たして満ち満ちて
みちみちみちていきるだけ
満ち満ち満ちて生きるだけ
