あつみをもたぬとうのまえ

厚みを持たぬ塔の前

われはどこかとたずねるも

我は何処かと尋ねるも

こたえるものはだれもなく

答える者は誰も無く

ただいちまいのかがみあり

唯一枚の鏡あり

 

にぶくきらめくかがみあり

鈍く煌めく鏡あり

 

かがみうつりしわがすがた

鏡映りし我が姿

なみだたくわえわれをみる

涙蓄え我を見る

 

えがおたくわえわれをみる

笑顔蓄え我を見る

 

われはおどろきたじろぐも

我は驚きたじろぐも

かがみのぬしはほほえみて

鏡の主は微笑みて

てをさしのべてわれまねく

手を差し伸べて我招く

 

あいあるひとみでわれまねく

愛ある瞳で我招く

 

ここはいちなるたましいが

此処は一なる魂が

ゆいつそんざいせしところ

唯一存在せし所

 

ひとかたまりになるところ

ひとかたまりになる所

 

じげんのとうでみがかれし

次元の塔で磨かれし

いちなるうつしみかえるばしょ

一なる現し身還る場所

 

ひとときやすらぎねむるばしょ

ひと時安らぎ眠る場所

 

 

ひとときやすらぎそのあとに

ひと時安らぎその後に

あらたなしめいたまわるとこ

新たな使命賜る所

 

つぎのばめんにさそうとこ

次の場面に誘う所

 

きおくのすべてをあけわたし

記憶の全てを明け渡し

あらたなきおくをたまわるとこ

新たな記憶を賜る所

 

 

わたしたきおくのそのなかの

渡した記憶のその中の

のぞみかなえしそのきおく

望み叶えしその記憶

 

ぜんあく、りょうひ、あるなしを

善悪、良否、有無を

ちょうえつしたるそののぞみ

超越したるその望み

 

おもいのつよさがそののぞみ

想いの強さがその望み

 

 

きおくたまわりそのあとは

記憶賜りその後は

うけざらかたてにあらわれし

受け皿片手に現れし

 

つぎののぞみのうけざらを

次の望みの受け皿を

たずさえあらたなきおくなり

携え新たな記憶なり

 

つぎのばめんのっきおくなり

次の場面の記憶なり

 

 

あつみをもたぬとうのまえ

厚みを持たぬ塔の前

われはどこかとたずねるも

我は何処かと尋ねるも

こたえるものはだれもなく

答える者は誰も無く

ただいちまいのかがみあり

唯一枚の鏡あり

 

にぶくきらめくかがみあり

鈍く煌めく鏡あり

 

かがみうつりしわがすがた

鏡映りし我が姿

えがおたくわえわれをみる

笑顔蓄え我を見る

きぼうたくわえわれをみる

希望蓄え我を見る

 

 

われもえがおでかがみみる

我も笑顔で鏡見る

しめいたずさえとうへいく

使命携え塔へ行く

 

 

このものがたりにんげんの

この物語人間の

 

いっしょうにあらずせつななり

一生にあらず刹那なり

じんせいのなかのいちばめん

人生の中の一場面

 

あまたにきらめくへんかんき

数多に煌めく変換期

せかいがかわるとくいてん

世界が変わる特異点

 

 

このものがたりにんげんの

この物語人間の

 

いっしょうにあらずせつななり

一生にあらず刹那なり

じんせいのなかのいちばめん

人生の中の一場面

 

おもいでかわるせかいのはなし

思いで変わる世界の話

おもいでかわるみらいのはなし

思いで変わる未来の話