性病撲滅のため必要なこと病院の診療と薬の適切な服用 | 性病になったら早急にお薬を飲もう!

性病になったら早急にお薬を飲もう!

自分は性病にかからないだろうと安心している人はご注意が必要です。自分だけでなくパートナーにも被害が及ぶので、そうならないためにも予防法など詳しく勉強していきましょう。

 性病の中には、症状が現れない(現れにくい)ものがたくさんあります。例えば、HIVはウイルスに感染してからAIDSを発症するまで、症状が現れないことがよく知られています。梅毒は症状が現れたり消えたりしながら、病状が進行していきます。女性の場合なら、淋病やクラミジアに感染しても、症状が現れにくく、気づかないことも少なくありません。  一見して症状が現れていなくても、他者への感染力を持つのが性病の怖いところです。上にあげたHIV、梅毒、クラミジア、淋病はすべて、症状が現れていない場合でも、主に性的な交渉によって、他者へ移ってしまうのです。特に、不特定多数の人と関係をもつ人ならば、気づかないうちに性病を広げてしまうリスクがあるのです。そして新たな感染者が生まれ、その人がまた別の人に感染させ、どんどん拡大していきます。ですから、自分が性病に感染しているのではないかと疑うなら、すぐに病院で診療を受け、検査をするべきです。それは自分の身を守るだけではなく、性病を撲滅するためにも必要なのです。少しでも早い段階で感染に気づけば、他者への感染を防ぐことができるのです。  診療の結果、何らかの性病に感染していることが判明した場合、適切な処置を受けたり、薬を処方されるでしょう。注意すべきなのは、しっかり完治するまで、薬を服用することです。例えばクラミジアに対しては、抗生物質が投与されますが、完治するまで飲まないといけません。性病に限りませんが、抗生物質は完治するまで飲み続ける必要があるのです。抗生物質の中途半端な服用は、耐性菌を生み出してしまうリスクがあるからです。耐性菌が蔓延すれば、それだけ治療が大変になります。性病の撲滅という観点からも、良くありません。