今書いている詩 (110) 「たろうさんの仮眠」 | たろうくん(清水太郎)のブログ

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    たろうさんの仮眠

 わたしもあなたも仮眠して夜を渉る
 あなたは今も孤独で膝を抱え
 泣きながら仮眠を続けているのか

 私は目を擦りながら
 朝食を終え家を出る
 2つの袋を抱えて自分の車で
 富士森公園の森が大きく
 被さった坂の家に着き
 車を乗り換えて都内に向かう

 月曜日の中央高速は渋滞している
 今もあなたは自分との終わりのない戦いを
 続けているのだろうか

 「人の頭の中を変えるよりも 
  自分の頭の中を帰るほうが
  簡単ですよ」と返信したが
 自分を変えるのがなお難しいのだ

 府中競馬場の周りの欅の葉が落ちて
 剥き出しの馬場がゆっくり過ぎる
 若い馬のあなたは疾走できないのだ

 あなたはまだうずくまって仮眠を
 続けているのだろうか

 渋滞の中でノロノロ走っては止まりの繰り返し
 わたしは追突を避けるように
 蛇行運転をする

 たろうさん危ないですよ運転も心も
 空は曇っている