今書いている詩 (105) 「たろうさんのお金のなる木」 | たろうくん(清水太郎)のブログ

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    たろうさんのお金がなる木
 
 日の入ってくる昼時の静かな
 リビングでたろうさんは
 椅子を持ち出して部屋に取り込んだ
 お金のなる木を眺めています

 たろうさんが具合が悪くて
 去年から外のクーラーの
 室外機の上に置きっぱなしだっので
 寒さにやられて葉も茎も
 弱ってしまったのです

 葉は触れるだけで
 ポロポロ落ちてゆきます
 茎もしなだれています
 根元の近くに少し色の悪くなった
 葉が残っています

 外は風が吹いて
 笹竹や枯れススキが揺れています
 たろうさんは背筋を
 伸ばして眺めます

 洋子さんもいない静かな昼が
 過ぎてゆきます

 「そうか 剪定の手術が必要か」
 たろうさんは思い切って
 剪定バサミで枝を切り落としてゆきます

 切り落とされたお金のなる木は
 思ったよりも元気に見えます
 たろうさんも元気になりました

 お金のなる木が元気になって
 ロト6が当たるといいですねたろうさん