今書いている詩 (19) 「運転手(3)」 | たろうくん(清水太郎)のブログ

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    運転手(3)

 人類が絶滅して200年も経つと
 人類の築いた文明は大自然に還り
 微かにプラスチックの人形や
 アルミの窓枠が残るだけとなる

 或る日の未来に
 新しい人類に似た
 生命体が宇宙船で
 地球に降り立ち
 「なんだ こりゃあ」と首をかしげる

 わたしが此処にいたことも
 判らないなんてとても悲しい

 人類の絶滅の原因は驕りですよ
 だから言ったではありませんか
 謙虚でいなさいと
 自然を愛しなさいと
 あなた達だけが
 頂点ではありませんよと

 わたしはあなた達を
 見放したのです
 未来の或る日の
 神に仕える運転手の
 悲しい呟きです