昔書いていた詩 (141) 「食べ物」 | たろうくん(清水太郎)のブログ

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    食べ物

 僕らが子供の頃
 まわりの人も僕も貧しくて
 麦飯を食べていた
 さつま芋をお菓子にしていた

 僕はそれも食べられなくて
 裏の田圃に行き
 カエルやドジョウを取ってきて食べていた

 ああ 今にして思えば
 何んと贅沢なことか
 有機野菜に自然食品の毎日
 健康食品をただで食べていたのだ

 今の僕らはステレオにビデオ
 欲しいものは何でもある
 しかし 僕らは金に心を売ってしまった

 薬付けの毎日だ
 発癌物質に包囲されて
 僕らの子供たちは
 美味しそうにに食べて大きくなる
 何んと幸福と不幸の取り違えであろうか

 テレビのドキュメンタリ―が時々
 僕を過去の世界に帰らせ
 色あせた現実の世界を笑っている