昔書いていた詩 (46) 「堕落」「眼」 | たろうくん(清水太郎)のブログ

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八王子の夕焼けの里でniftyの「清水中世史研究所」(八王子地域の中世の郷土史)とYahooで「清水太郎の部屋」として詩を書いてます。

清水太郎の部屋のブログにアクセスいただきましてありがとうございます。八王子は寒いです。朝マイナス2度だそうです。

    墜落

 高圧線の下にある
 団地の ブランコに
 女の子が乗っている
 
 金具の 軋みが
 前後ろ 前後ろと 連続して
 意識と無意識の風に
 髪を靡かせている
 
 或日 女の子が
 脱皮を迎える 朝
 飛行機が 落下する
 それが レーダーサイト下の
 団地の運命だろうか 何処かで
 ピアノ線の ため息が聞こえる
 
 金具の軋み音は途絶えた 
 或時 八百屋で 胸の膨らんだた
 女の子が 瓜を売っている

    眼

 山の画家は
 一日じゅう
 山を見る
 何枚かのスケッチが
 一枚の絵になる
 私は 見る 知る
 凝縮された 光景を
 ほんの数分間
 私の 目玉が
 ひっくり返る