今書いている詩(215) | たろうくん(清水太郎)のブログ

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八王子の夕焼けの里でniftyの「清水中世史研究所」(八王子地域の中世の郷土史)とYahooで「清水太郎の部屋」として詩を書いてます。

今書いている詩(215)


たろうさんのミミズくん

 「ミミズくん 悪いけれど其処をどいて
  くれないかなぁ~」
 スコップを深く土に入れる度に
 たろうさんは思います

 洋子さんの友達にゴーヤの
 苗を5本頂いたので
 たろうさんの菜園の片隅を
 耕しているのです

 耕された土は嬉しそうですが
 突然に起こされたミミズくんには
 大迷惑ですね
 直ぐに土の中に潜り込みます

 釈迦は耕された畑の虫が
 鳥に啄まれたのを見て
 哀れを感じられたそうです
 だから仏教徒には「むやみに土を耕しては
 ならないよ」と言われました

 たろうさんは在家ですから
 「わるいなぁ~」と思いながら
 スコップを深くミミズくんの
 潜ったあたりにまた突き入れます

 「傷つけたらごめんね」
 身体が大きくても優しい
 ウドの大木のたろうさんです

 「ゴーヤがたくさん出来たら里美に
  あげようか」と言います
 洋子さんは「あらぁ~里美さんは
 ゴーヤが嫌いだったのしらなかったの」です