今書いている詩(203) | たろうくん(清水太郎)のブログ

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八王子の夕焼けの里でniftyの「清水中世史研究所」(八王子地域の中世の郷土史)とYahooで「清水太郎の部屋」として詩を書いてます。

今書いている詩(203)


たろうさんの大根の花

 梅も 桜も 桃も 椿も 
 散ってしまった
 沈丁花はとうに跡形もない
 すべては青葉の季節に
 向かっている

 萌えていた山の木々も
 濃い緑になってゆく
 剥き出しに成っていた
 家の土台のコンクリートも
 夏ツタが覆い始めた

 我が家の菜園も
 耕すときが迫っているが
 出来ない やれないのだ

 洋子さんは今日が休みで
 「草取りますよ みんな引っこ抜きます」
 「大根の花に 蝶がきているので」

 もう我が家では
 咲く花がないのです
 こうして大根の花が残ったが
 毎年そうです
 次に蒔く菜園の支度が遅れるのです

 たろうさんは思い切りが悪くて
 人生もウカウカ過ごしてきました
 優しさだけでは生きて行けませんね

 「嬉しそうに 飛び回っている 蝶がいます」
 「見て癒やされている たろうさんがいます」
 優柔不断のたろうさんの大根の花の危機です