今書いている詩(169) | たろうくん(清水太郎)のブログ

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八王子の夕焼けの里でniftyの「清水中世史研究所」(八王子地域の中世の郷土史)とYahooで「清水太郎の部屋」として詩を書いてます。

今書いている詩(169)

    たろうさんの未練
 
 昨日の夜娘さんが帰ったあと
 トイレに入ったたろうさんは
 娘はもういないと思ったら 
 急に寂しくなりました
 「もういないんだ これが現実なんだ」

 それを今日 洋子さんに言うと
 「いつまでも くよくよ ねちねち
  未練たらしいわねあんたは」と言われ
 たろうさんは思います
 (そんならあんたは本当に未練はないのかい)

 たろうさんは今日その思いを振り払うように
 「清水中世史研究所」の予備調査に行きました
 (やることはいくらでもある)との思いもあるのです

 長円寺と宝生寺の墓地で関係するお墓を
 デジカメで写しました
 いまは墓石に刻んだ戒名を写してしまえば
 拓本を取るよりも簡単で
 後でパソコンに入れた画面を
 拡大すれば良いのです
 この方法ですと墓石も汚さずに済みます

 しかし 唯写せば良いというのではありません
 まずお寺に入り 本堂で合掌して拝みます
 (今日は宜しくお願いします)と念ずるのです
 墓所では(写真を写させて頂きます)とのご挨拶を
 手を合わせてお願いするのです

 それでも 当然ですが たろうさんは家に帰って来ると頭が痛いのです 
 (頼られているのでしょうか 怒られているのでしようか)と思います 
 その度に(私にはこの世に蘇らせてあげたい人々がおられるのだ)と思い直します

 (娘はどちらかひとりになったらこの家で暮らしてくれるのだろうか)
 たろうさんの頭の中をそんな思いがよぎります
 (洋子さんよりも私の方が先だろうか)とも考えます
 今日は弱気なたろうさんですね
#詩