今書いている詩(613) 「たろうさんのガラス戸」 | たろうくん(清水太郎)のブログ

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八王子の夕焼けの里でniftyの「清水中世史研究所」(八王子地域の中世の郷土史)とYahooで「清水太郎の部屋」として詩を書いてます。

    


 
 蛍光灯の
 光線に
 引き寄せられて
 ガラス戸に
 へばり付いてる
 君たちは
 夜の闇よりも
 灯りが欲しいんだね
 
 わたしも昼の灯りが
 あるから耐えられるんだ
 君たちは
 何処に隠れていたの
 そこは少しは安全かい
 
 だって いま
 ヤモリくんが
 逃げていったよ
 君たちを狙って
 潜んでたんじゃないのかい
 
 わたしは安全な世界にいるね
 人間が作り上げた
 仮の世界さ
 わたしたちの
 虚仮なのさ
 
 そこからわたしを
 よく見ていてね
 無常の境界が
 其のガラス戸にはあるんだ
 
 煌々と点く灯りには
 文明の虚しさが
 輝いてる
 君たちと同じ立場なのさ
 「神さまも 危うさに
  同意なのさ」