【雀球】 1球の軌跡は奇跡の演出 【小倉】 | 俺的スロ日記

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行儀良く真面目なんてペナ喰らえと思った

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パチンコの1球に一喜一憂できた懐かしい日々。博物館に収めたい一機種

今日はそんなお話



我が地元の¥はギャンブルの街と言われ、競馬・競輪・競艇・地下カジノと全て完備している甘美な街

パチンコ屋も多くあり、ノリ打ち・代打ち時代には相当お世話になった(アリガトウゴザイマス)

そんな中で最も愛した店がある。私を含め友人全員で愛した店

常勝至上主義軍団の私達が通った店にしては低すぎる勝率1%未満

愛あればプラスはいらない。愛あればこその楽しみかた。愛を注ぎ注がれ私達の心をオーバーフローさせてくれた店

みなし機撤去の為、今はもう店じまいしてしまったが私達の思い出がつまった宝箱の様な店



大丸!
ここは雀球(じゃんきゅう)・アレンジボール専門店




私のブログは 『 濃い人達 』 が多く大変うれしく思っているが雀球を知らない人も多いはずなので説明させて頂く

雀球とは麻雀とパチンコを掛け合わせたもので筐体はこのような感じ↓

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昭和40年頃に流行ったようでもちろん電動ハンドルなどなく一球づつ弾く仕様

遊び方は、まず200円でメダルを借りる。メダルは200円で3枚
換金時も3枚で200円だから等価(一枚66.7円)

筐体左上のメダル投入口に1枚入れてゲームスタート

メダル投入時には 『 デーデーデーデッデッ 』 というチープで愛おしい音が流れる

見づらいが盤面下にはズラリと入賞口があり打った球は必ずどこかに入る仕様で

ゲームスタート時に14発打ちだす。ここで下部に入賞した14発が配牌となり残り11発で手役を完成させる

役はリーチ1枚。平和1枚。ドラ1枚につき1枚。三暗刻2枚と細かく払い出し枚数が分かれる

役満は大三元や国士無双で払い出し10枚。だが難易度激高

基本的にリーチ・ツモ・ドラ1とかで払い出し3枚。裏ドラも搭載してあり乗れば裏ドラ1枚につき1枚

役を完成させたなら清算ボタンを押す。すると

 『 デケデケデケデケデーン! 』 と哀愁漂うチープな音が鳴った後

 『 ガコン! ガコン! ガコン! 』 と少々暴力的な音でメダルが払い出される

10枚を超える払い出しの際は特別な哀愁音が流れるが私は経験ない・・・
この特別な音が流れた時は店内全員の視線を浴びれる最高の瞬間なのだ




この店、私達は超常連で待ち合わせの場所に使ったりゲーセン感覚で通ったり

ノリ打ち時の仲間待ちの時間を潰させてもらったりと大変お世話になった

仲間の一人はノリ打ちでいい台とれずに 『 待機 』 となった残念な時に

 『 雀球行ってきます(`・ω・´) 』 と大変嬉しそうに行ってたのが印象的に記憶に残る

私達、パチスロで技術介入バリバリで朝から晩まで抜いていた

そんな私達はレトロな歴史で癒してくれたまさに最高の憩いの空間であった






この雀球について、ここ数日色々と調べてみた

昔は各メーカーから結構な数で販売されていた模様

私が良く打った台はサミーの台で液晶下にSATOMIって書かれてる(正確には液晶でなくブラウン管ね!)

これは現サミーの代表取締役会長CEO里見さんの名前だろうけど、筐体に自分の実名って(笑)
色々と文献をあさったりメーカー沿革を調べたり特許も見てみたけど正式な文献なし・・・

比較的新しめの雀球の情報はあったけど古い雀球の情報は珍古台マニアの人のブログでしか情報はない

さすがにレトロすぎたか(笑)






この街には雀球設置店がもう1店舗ある 『ひまわり』という可愛い名前のお店

こちらはさらに古い雀球がある



私がよく打ってた雀球はブラウン管搭載機だったがこれはブラウン管非搭載!

球が通過したらパラパラと牌がめくれる仕様で、かなり歴史を感じされる

昭和40年代にこの機構を考え付いた事。そして何十年も現役稼働した事実は開発者に脱帽&敬礼したい





この 『 大丸 』 と  『 ひまわり 』 は大変貴重で大変有名な店であり
 
日本各地からマニアの方が多く来店されたり、ライターのガル憎氏がマッパチの取材で来店された

日本パチンコ文化の生き証人だったのに、みなし機撤去の波に飲まれたのが非常に悔やまれる







私はちなみに雀球で1度も勝った事がない

当時、常勝至上主義であった私が一度も勝った事がない!

何故かと言うと、まず勝とうとしない!雀球は1枚66.7円のメダル消化するのに平均で1分以上かかる

これは現在のスロットが4.1秒で60円使うのに対し非常に遅い

だから長く遊べるが客が勝つには難しい釘調整になっているし打っている人達皆勝とうと思って打って無い

長く遊べる釘調整。これは何十年も同じ台の釘を叩いた店員さんの至高の技術。素晴らしい!

上手になれば2000円あれば半日は遊べる。でも勝てないし勝とうとしない不思議な感覚

この勝とうとしない文化というのは味わい深く面白い!

閉店前は知らんオッサンがメダルを分けてくれたりする。換金せずに皆でメダル消費してたのは

店側の薄利益に対する気遣いと言うより歴史的価値がある筐体で営業しつづけてくれた事への感謝もある








あ~思い出すな!楽しかった雀球を打ってた日々!
演出なんて無いが無いからこそ演出



球の動きそのものが演出!

ゲージ構成上、最近の機種と比べると圧倒的に釘が少なく発射から入賞まで1秒もかからない

その球の軌道!これが最高に熱い!ダイレクトで狙い所にインする喜び

狙い所に入りそうなのに1つ横にニアでインする絶望と悲観!一発の重みが凄い大きい






慎重に行うストローク調整これも演出!

電動ハンドルのように1分間で100玉発射するからストローク調整は簡単だが

雀球は発射数が限られてる。だから捨て玉など1発もないし1発の重みがやはり大きい

何十年間も行き届いたバネ調整で私達の夢と喜びを乗せ発射される球

悲劇的に九索ポケットに飛び込んだ時は友人達と大爆笑する。これも演出





払い出しの ガコン! という音、これも演出

 ガコン!  ガコン!  ガコン!  ガコン! ・・・と ガコン!の音1回が1枚の払い出し音

 ガコン! が連発すれば『あいつ何枚だしてんの?』と見に行く

そしたらリーチ・ドラ7なんてドラ爆で『すんげーっ!』とか言って大はしゃぎ

それを見ていた店員の黒サングラスのおばちゃんニヤリ!



すべてが演出

すべての演出は私達打ち手が表現する

この素晴らしい台を超えるパチンコはいまだ見たことがない





やはりサミーが雀球に対する思いが強いみたいで近年でも雀球をリリースしている

2007年にはドリームジャンペガサスってのが発売されてるけど見た事ない・・・

時代が求めてない雀球を売るのはおそらく里見さんに対するゴマすり開発と予想されている

新しい雀球は液晶とかついてて私が打っていた雀球とは全然違うだろうけど

球の軌道に一喜一憂する仕様は同じだろうから打ってみたいな!

少し前にサミーから『手打ち雀球伝道禄カイジ』ってのが検定通過情報があったらしいけど
(詳しくはわからないし情報ソースも信憑性低い・・・)
※追記 ↑保通協統計資料より型式試験実施状況・申請受理状況見たら今年4月にじゃん球1機種適合してました

どっか近郊で導入してくれないかな?








あっ!やべー!

これ誰かに伝わってるの???

また全然誰にも伝わってないブログじゃない???

九索ポケットに飛び込んだ時の爆笑←これわかる人いませんか?

いませんかー?

そしてコメントを待つ私はここで投了させていただく



じゃぁ(^-^)/ (今回画像は全部拾いものです。画像を探してる時いろんな人が雀球の事書いてて幸せになりました!)