僕は自分を封印した

僕は自分の魂も性も愛も、愛する人との記憶も自ら望んで封印した。


自分の能力を使い、呪いをかけた。


二度ともう二度と誰かを本気で愛さないために。


アトランティスが沈んだ時心に強くそう願った。


君が死にゆく姿をこの目で見た時、生きていることに辛くなり、この気持ちを抱えて生きるくらいならいっそ記憶をなくし全てを無かったことにしてしまえたら。


それほど僕は愛を失ったことに恐怖を覚えた。


自分だけが助かった。

それがどれだけの罪か。


なぜ共に死ねなかったのか。


生きている理由、活かされたわけ。

そんな事を考える毎日が辛くて辛くて早く死にたかった。


だから、僕は光でいる事をやめ、闇に自分を葬ることで死んだことにしたんだ。


これで僕はもう、君を亡くした喪失感や生き残った罪悪感から逃れ、何も起こらなかった日常をすごせる。


全て、もう全部忘れてしまいたかったんだ。