夜の音 聞いてる
少しずつ まとう
悲しげな 気配
私の中には
身を任せたくなる あの曲が
流れ始める
あぁ こんなに
いい感じだったんだ
なんて芸術的で
なんて悲しげ

私を見てたあの人の目
何の表情もない
ニュートラルの目
思いだしながら
空気が少しずつ
冷たくなるのを感じて
ひと呼吸ごとに
体がベッドに沈むのを感じて

眠くはないけど
現実から遠ざかって行く
体は重く鈍い感覚
全てがぼんやりしているのに
クリアな痛みが
時々私を不安にさせる

耳の中に響く
儚げなピアノの音
美しい景色にも
残酷なシーンにも
似合う気がした
醜いものも
芸術に変えそうな音色
とても好きな音色

壁の外の気配も
全く感じられなくなった頃
五感が解き放たれ
ふいに自由になって
色んなイメージに包まれながら
やっと深い眠りへと
沈んでく

おやすみ
おやすみ