※①からの続きです。
《お姉さまと私》
~リリアンでの決まり
クラブ見学から3日後の朝のことだった。
「小羽ちゃん。」
声をかけられて振り返る。
「ごきげんよう。
私の事、覚えている?」
「も…勿論です。
美術部の美園先輩ですよね。
あ、おはようご…いえ、
ごきげんよう。」
あれからずっと気になっていた先輩に声をかけられて、私は舞い上がってしまった。
そんな私を見て先輩はクスリと笑った。
「中学受験組?」
「あ…はい。」
「リリアンではね?同級生には名前に『さん』、
先輩には名前に『様』をつけて呼ぶのよ。
私は気にしないけど、
気にする人はするから。気をつけた方がいいわよ。」
「そ…そうなんですか?
知りませんでした。
すみません、ありがとうございます。」
私は頭を下げた。
「いいのよ。
私も中学受験組だったから、よくわかるわ。
焦らなくても大丈夫よ。」
「はい、ありがとうございます。せんぱ…」
「『真雪様』よ。
練習してごらんなさい。」
「あ…えと………
真雪様。」
「良く出来ました。」
真雪様はまるで花が咲いたような素敵な笑顔をみせてくれた。
「残念、着いちゃった。
じゃあ、またね。」
手を振りながら昇降口へ入っていった。
『またね。』
真雪様の声が何度も頭の中でリプレイされる。
『またね。』
私は美術部へ入部を決めた。
~続く
《お姉さまと私》
~リリアンでの決まり
クラブ見学から3日後の朝のことだった。
「小羽ちゃん。」
声をかけられて振り返る。
「ごきげんよう。
私の事、覚えている?」
「も…勿論です。
美術部の美園先輩ですよね。
あ、おはようご…いえ、
ごきげんよう。」
あれからずっと気になっていた先輩に声をかけられて、私は舞い上がってしまった。
そんな私を見て先輩はクスリと笑った。
「中学受験組?」
「あ…はい。」
「リリアンではね?同級生には名前に『さん』、
先輩には名前に『様』をつけて呼ぶのよ。
私は気にしないけど、
気にする人はするから。気をつけた方がいいわよ。」
「そ…そうなんですか?
知りませんでした。
すみません、ありがとうございます。」
私は頭を下げた。
「いいのよ。
私も中学受験組だったから、よくわかるわ。
焦らなくても大丈夫よ。」
「はい、ありがとうございます。せんぱ…」
「『真雪様』よ。
練習してごらんなさい。」
「あ…えと………
真雪様。」
「良く出来ました。」
真雪様はまるで花が咲いたような素敵な笑顔をみせてくれた。
「残念、着いちゃった。
じゃあ、またね。」
手を振りながら昇降口へ入っていった。
『またね。』
真雪様の声が何度も頭の中でリプレイされる。
『またね。』
私は美術部へ入部を決めた。
~続く
