※②からの続きです。





~ずっと疑問だったこと~


5月のある日曜日、私は真雪様と市民ホールにイラスト展を見に来ていた。

真雪様のお父様が招待券を戴いたのだそうで、それで私を誘ってくれたのだ。

三年生の方々は
「本当に真雪さんは小羽ちゃんを気に入っているのね~。」
なんて談笑していたが、
そのことが私は不思議で仕方がなかった。

どうして真雪様は私に優しくしてくださるのだろう?
勿論、真雪様は誰にでもお優しい方だと思う。
けれど、だからといって日曜日まで誘ってくださるものだろうか…?

「お天気が良いから、外のベンチに行かない?」

展示会を見終わった私達はホールの敷地内にある公園の様な所で休憩することにした。

「オレンジジュースで良かったかしら?
今日付き合ってもらったお礼よ。」

「そんな…!私の方こそ連れてきて頂いたのに…。」

「あら、私が小羽ちゃんと見に来たかったんだもの。だから、ね?」

はい、とジュースを手渡して下さった。

「ありがとうございます。」

私がそう言って受け取ると、真雪様はニコニコして私の頭を撫でた。

5月の暖かい陽射しの中、そんな真雪様が眩しくて、自然と言葉が出ていた。

「真雪様は…
どうしてこんなふうに私なんかに優しくしてくださるんですか?」


~続く