ちょっと色々思うところがありまして

記事を削除しました。


コメント下さった方、
すみません。


③からの続きです。

進みが亀のようですね汗



《空の色》


「どうしてって?」

真雪様がキョトンとした顔で私を見る。

「もしかして…誘ったの迷惑だった?」

「そんな!違います!
そうじゃなくて…
だって…どうして私なんか…」

気持ちが上手く伝えられなくて、私は口ごもってしまった。

「うーん…」

真雪様は腕組みをして空を見上げた。

真雪様を困らせている。

こんな自分が嫌い…。

「初めて会った時のこと覚えてる?」

真雪様は空を見ながら言った。

「はい…クラブ見学の時です。」

「あの時小羽ちゃんさ、私の描いた絵が好きって言ったよね?
綺麗な空だって。」

「はい。」

「あれね、空だって解ったの小羽ちゃんが初めてなの。」

「え?」

「私ね、冬の空が好きでね。
どうしても描きたかったの。
雲一つない青空。」

真雪様は少し遠い目をした。
冬の空を思い起こしているのだろうか?

「でもね、私の画力が足りないせいでね、皆に
“何の絵描くの?”とか、
“行き詰まってしまったの?”とか言われてね。
私の中では完成だったのに、
ただ空の青を描きたかったのにって。」

真雪様がふと私の方を見た。

「だからあなたが
“綺麗な空”
って言ってくれたのが凄く嬉しかったのよ。
だって同じものを同じように綺麗だと思えるなんて、素敵じゃない?」

真雪様は柔らかく微笑んでそう言った。

だからあなたと仲良くなりたかったって。

そんな風に言ってもらって嬉しくない訳がない。

自分の頬が熱くなるのが解る。

「納得してもらえたかしら?」

「…はい。嬉しいです。」

私が小さな声でそう言うと、真雪様はにっこり笑って頭を撫でてくれた。

それから立ち上がって、手を差しのべてくれた。

「改めて、よろしくね。」

「はい。お願いいたします。」

私もその手を取り、立ち上がった。

そして手を繋いだまま歩きだした。

「ペール・ブルーっていうんですって。」

「え?」

「あの空の水色。
大好きな色なのよ。」

清色っていって、濁りとは合わない色なんだって。
イラストレーターをしている叔父様に教わったんだって、真雪様は言った。

「清色…
真雪様みたいですね。」

「そう?
そうありたいと思っているけど。
ありがとうね。」

ペール・ブルー。

爽やかで美しい色。

真雪様の微笑みは、本当にそんな色のようだった。


~続く~