悩みに悩んで、ムスコから放たれたど真ん中を突き刺してえぐる遠慮のない身内アドバイスのおかげで、高級骸骨柄カシミヤセーターに別れを告げ、搭乗5分前にゲートについた我が家。
そのお話、コレね。
窓に近づいて、機材がすでに横付けされているのを確認。あちこち遅れるでお馴染みのLA空港と言えど、日系航空会社はやはり安心、期待を裏切らないね、と空いていたベンチに腰かけた。
すると早速放送が入る。おっ、いよいよ搭乗開始だな、とバッグを握り、深く座っていたベンチの座り位置を前にして座りなおす。そして聞こえてきたアナウンス
「当機、日本からの到着が遅れましたため、搭乗時間を約45分遅らせていただきます」
遅れる言いましたか？
滅多と遅れない日系航空会社の国際線がまさかの遅延だという。神さま、この遅延を知ってて、ドラマチックなエンディング狙いでリノからずっと気持ち悪いくらいの「順調」を与えてくださっていたのか....
そんなフリいらんねーん！
急にできてしまった45分という時間。そんなことしてもうたら、湧き上がってくるではないか、「これは、もしかして、やはり骸骨セーターを買いに行けという意味なのではないのか」という想いが。
未練臭がエグい
横に座るガル男を見て「さっきのセーター、やっぱママが着たらおかしい？」とこれで最後、と聞いてみた。
スカルは俺らのジェネレーション
とLDH的なワードチョイスで念を押されたのである。もはや、目も合わせてくれなかった。
よし、もう動画でも見て高級骸骨を忘れようと携帯を開いて飛び込んできたのは、星条旗水着を身にまとった、角刈りの.....
ゆりあん
ゲート130番のベンチで大爆笑の親子。ステージ上で角刈りのゆりあん、終始、何やっとんねん。
スカルは着る年代を選ぶが、笑いはいつだってオープン トゥ エッブリワン、世代の垣根を超えて受け入れられる万能コンテンツなのだ。
ユリアンとサイモンが作り出す妙な笑いの世界に、骸骨購買意欲は薄れ、我が銀行口座から5万円が死守されたのでありました。
帰国の旅路、珍しくハプニングなしのスタートだったお話はコレ
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