順調すぎるリノからLAへの国内線移動を終え、ワタシは、猛烈に悩んでいた。

買うか買わぬかどうしようか、と。

その商品は、カシミヤの黒のジッパーフード、サイズはばっちし、温さ満点。やや控えめに入った柄はシルバーの糸で刺繍された、リアル感を極力消した可愛いらしさのあるスカル、骸骨である。

悩む理由はひとつ。お値段$460、おおよそ5万円。

囁く声が聞こえる。
ええやんか、7年アメリカ生活頑張ったご褒美やん。特に引越し、1人で頑張ったんや、買うたらええやんか

しかし一方で冷静な自分が引っ張る。
いやいや、そうは言うても5万は高いて。締めくくりご褒美言うても、明日からはまた日常じゃわい。免税店の磨き倒したツヤツヤ感満載の店構えと天井の高さからくる開放感に自分のポジションがセレブと隣り合わせかのように勘違いさせるその雰囲気に呑まれるでない!


悩みに悩んでいると、ムスコのガル男が近づいてきて、こう言った。
値段もアホみたいに高いけど、それよりもママ

スカルはtoo young!!


ごもっとも。
悩むべき理由を値段に絞っていた自分が恥ずかしい。もう少しで「ないわ〜」と言われかねない、いたいファッションに5万も出すとこやった。


合わせるは細身のカーゴか?いや黒のスキニーとブーツだろうとか、とことん広げていた2019-2020 AWスカルセーターファッションの妄想ワールドから、ガル男の一言で我に返り、その黒のセーターをそっと棚に戻したのでありました。




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