リノに引っ越してきて、日本でもシカゴでもあまり見なかったものをよく見るようになった。それは、空である。

 

 

日本のように高い建物がまずないために、空がデカく感じる。これはシカゴでも感じてはいたのだが、リノは起伏のある地形であり、少し小高い丘から下に見える町と頭上に広がる空という景色が一度に目に飛び込んでくるため、景色にぐっと奥行きが出る。

 

特徴的なのはその色のコントラスト。手付かずの砂漠の土の茶色に、松尾伴内が言うブルースカイブルーの空が作り出す景色は、圧巻で、毎日見ていても飽きないのだ。

 

 

さらに小高い丘は方々にあり、もう山と呼んでやった方がエエのではないか、という存在感のあるでっぱりも数多い。それが関係するのか、リノの東西南北で天気が違うことが多く、あれ?あっちだけどないなってんのや?と空をよく見るようになった、という訳なのだ。

 

 

先日、位置で言うと、東西南北をちょうど分ける真ん中、つまり、「まじマンジ」の真ん中のような位置にいた時のこと。西側だけ弱い雨が降り始めたのだが、

まるで雲がちぎれるように雨を降らせていたのだ。

 

 

そして、昨日。少し東側を走ってい時のこと。北側だけが・・・

暗い・・

 

 

ものっそ暗い

 

ありゃ、絶対どしゃぶり。

 

雨が降っているのを少し離れてみると、こんな風に見えるねんな、と思いながら気づいた。
 

どしゃぶり地帯に我が家ありガックリ・・・

 

それにしてもエエもん見れたなと。

 

火曜以外は習い事の送り迎えで夕方は完全に潰れるのだが、そのお陰で、家にいたらすっ飛ばしていた地球を感じるこんな景色を見ることができ、送迎ババァ冥利につきると思えたのである。

 

そしてこの運転席でふと感じた思いというのが、不自由な駐妻生活をまた一歩ポジティブに捉えられた瞬間であり、憂鬱から一歩遠ざかった訳で、「この些細な出来事に幸せを感じる」という積み重ねが、メンタルをフラットに保てる秘策ではないかと駐妻歴11年のオバハンは思ったのである。

 

 

それにしても、今日のこの北側だけの豪雨の空模様。なかなかのお宝模様。嗚呼・・・

良純に見せてやりたい

 

 

 

雨降った後、クソ寒かったリノ。また暖房入れてもうたやんがーん