マシーンピラティス初日、ワタシはビギナークラスをとった。

スタジオ、こんな感じ。

 

そこに1人、絶対この秋に痩せてやる、という気持ちが溢れている女性がいた。

 

 

黒いレギンスに、黒のタンクトップに黒の靴下といういで立ちの170㎝手前のなかなかの大柄のカノジョ。そうやなぁ、海原やすよ、ともこみたいなデカい感じの。

 

 

レッスンが始まると、案外、カラダの柔らかいメンバーが揃っており、深くまで足を伸ばせていた中で、カノジョはカラダが硬い上に、おそらくその脂肪が邪魔をして周りと同じような態勢になれなかった。

 

しかし、それは別に大したことでなく、自分のカラダをこれから良いものにしようと来ているのだから、少しずつ理想の形になればいいハズ。なのに、1人高いポジションにいるのがイヤなのか無理に足を伸ばそうと上半身をひねってしまい、先生の直しが入る。反対の足を伸ばす時には、

「先生、今度はどう?あぁ、どうしてもひねってしまうわねぇ~、どうすればいい?」

 

それは、オマエのサジ加減ひとつ

 

 

と思いつつ、インストラクター時代を思い出していた。春と秋口には生徒さんが増える。


意気揚々とやってくる新しい人たちの中には、運動をしながら、周りをすごく気にしている人がいる。見てもしゃぁない。最前列なんか、ジムオバケちゃん。No Gym No Lifeな人たちであり歴も違うのに、カラダが悲鳴を上げているにも関わらず、オバケちゃんたちと同じような動きをして、結果どこかを痛めたり、続かなくて消えていく・・・

 

もったいない。せっかく、運動が日常に入り込み始めたというええチャンスやったのに。

 

運動で大事なのは、自分のカラダの声を聞くこと。「周りの人が思っているかもしれない声」を聞いたり「わたしだってあれぐらいプライド」にもってかれてはいけないのだ。


年重ねると、昔はもうちょいいけたという「振り返り過信」も現れる。今ワタクシそれと闘い中。

 

 

で、その全身黒ずくめのカノジョ、翌週そのクラスには来なかった。クラスが終わり、次の一つレベルが上の台を使って激しくジャンプをするクラスの人たちが入ってきた。

 

 

そこに、なんと、あの黒ずくめの女がいたのだ。ちらっとワタシの方をみて、目をそらし口元が緩んだ。それは、まるで「ワタシ、もう上のクラスやから」と言っているようで・・・。知らんけど。

 

 

わたしはまだまだヒザ周りの筋力をあげてからでないと、そのクラスは怖い。レベルを上げるのは、自分の意志だけに、インストラクターも「まだアンタちょっと・・・」と思っても、言えないのだろう。

 

 

あの痩せることに前のめりなカノジョ、一日も長く健康でマシンピラティスが続くことを祈りつつ、明日もヨチヨチクラスでしっかりカラダを鍛えてきたいと思う。


 

 

 


ご来光スポットを再度確認し、行ってきます。