また一人駐妻が帰る。
先日その彼女の送別1品持ち寄りパーティがあった。
突然、「ほな、ここ行ってもらおか」の一言で行き先を告げられ、あっという間に現地へ向かう。電波少年の駆け出しの芸人的扱いで人生を大きく変えられる。それが駐在員。
培ってきた人間関係とか大事にしてきた仕事とかその一言で一斉消去される気持ちにもなるのが駐妻。
そんなせっしょうな・・・
ほな、そない大事なんやったら、ついて行かへんかったらよろしいがな、と言う意見アリ。もちろん、そこは家族会議が開かれ、それぞれの家族でそれぞれの回答が出るわけで。
1回目の駐在を思い出して言うなら、
初めての海外駐在に浮かれ、地上から若干浮いてんのとちゃうか、というくらい軽い足取りで現地に向かう。
生活を始め、しばらくはその目新しさにテンションをキープできるのだが、もちろん少しずつ落ち着いてくる。生活の不便が目立ち、我慢も増え、落ち着きはいつしか落胆へと引っ張られる。
駐妻たるや、こうあるべき、とか、せっかくやから、アレを習得し、コレを経験し、あそこにも行っておかないと、と誰にも言われていないが、誰かがやっている、誰かが自分にそう期待しているのではないか、などと色んな思いが交錯し、できていなければ落ちる。
2度目の駐在で思うのは、
駐妻のあるべき姿に、正解などなしということ。
アベレージが何なのか探る必要なし。
もともとアベレージなどなく、それぞれがユニークでよろし。
駐妻のブログを見て、SNSで楽しんでる姿を見て、焦る必要なしですねん。そもそもそんなところに載っているものは、特別な出来事であるから出ているだけであって、毎日パーティや旅行などおません。そないなことしたら、家計火の車でドンパッチ。
もしかしたら、そうやって掲載し、「いいね!」と言ってもらえることで、自分自身を保とうとしているのかも知れないし・・・。
住まいを海外に移されただけで、おなじみの日常が流れる。
何か、楽しみでっか?
今は、最寄りのスーパー、ジュエルオスコのセイバースタンプためて、クイジナートの鍋を手に入れようと、ニヤニヤしながらスタンプ貼っております。
楽しいで、案外。