日本から海外へ出張する時、お土産って悩むもの。
うちの旦那がインドへ出張するときは、サバやらなんやらと缶詰を大量に持って行っていた。40度の灼熱の中、平気で何時間も停電を起こすインドでは、缶詰で腐らん日本食が嬉しいお土産となるそうな。
タイ時代。
来る人来る人、羊羹かお煎茶を運んでくれた。
「とらや」の高級羊羹。どでかい竹皮で包んであるやつが何本も届く。出張者は年に1人でなはない。積まれていく羊羹の入る棚を見ながら思う。何か月かけて喰えというのか・・・。だから、小さい小分けパッケージの羊羹が届くと、「あっ、ちょっとこの人考えてくれはったんかなぁ」と嬉しく思ったり。
お煎茶もね...
おいしいよ、おいしいけど、こうも重なると何袋もスタンバイされてもうてね~
そしてエラそうに言うてエエ条例が施行されてるとすれば、「羊羹と茶くらいでエエか」という気持ちがこの土産モンから見えたりね。
もらっておいてよう言うわ!!
いやしかし、それほど、日本からの物に「いつもは手に入らないものが今目の前に!!!」という期待感とね、開けた時の、「またこれか・・・」の切なさたるや。
実は、海外では日本人が程よく甘くておいしいと感じる洋菓子が手に入らない。
アメリカでも同じ。あっまいお菓子や何やこの色、食いモンの色とちゃうやろー、みたいなお菓子や、とにかく、ど真ん中に飛び込んできてくれるお菓子が少ない。
そう、意外にも、洋菓子が嬉しい。デパ地下で売っている、あの洋菓子セットなら何でも嬉しいという塩梅なのだ。
タイ時代、アンリの焼き菓子セットが届くと、親友を呼び、コーヒーをいれ、ひと口ひと口かみしめながら味わい、また友人宅にヨックモックがとどくと、朝電話がなり、すぐにお茶タイム。
もはや戦後のバナナ
友人とシェアして喜びもシェア。目を瞑って堪能していたのだ。
もちろん、カレーのルーやら、顆粒のお出汁とか、ここシカゴで手には入るけれども割高、種類も決まっている。だからそういうお土産もすごい嬉しい。日本の味をお土産にするなら、こういう日常使いのものは喜ばれるのだ。
そしてここ最近、最高にうれしかったのが、保湿美容液がたっぷりと含まれたシートパック。これは女性の出張者からのお土産だった。
乾燥し倒しているこの土地では、パックは何個あってもエエ。ミツワにも売っているが、ドラッグストアでよく見る品が日本の3倍の値段で出ているのが現状。コレ、日本での販売価格を知っていると、なかなか手が出ないのだ。
パックした翌日、その袋に残る美容液を全身に塗りたくって最後の一滴まですべてどこかの皮膚に取り込んだ。
海外赴任経験者からのお土産は一味違ったりする。
日本製のラップが届く。
タイもそう、アメリカもそう。ラップはそう簡単には切れへん。ラップだけちゃう。クッキングシートかて切れへん。カットするのが仕事のハズの刃金が、ラップやシートと戦う。
切ってたまるか、とごねる刃金と、人間により引っ張られ圧をかけられるシートたち。ごねる刃金の上でどうすることも出来ないラップはにゃーっと伸び、クッキングシートは、刃金がついている方の箱が負け、箱自体がビリッと破れる。
えっ!?そっち?そっちが破れんのー?
もらう立場でエラそうに失礼であることは重々承知で、もらって嬉しいお土産、駐妻の心の叫び編を書きました。
許してにゃん。
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