シカゴに転勤が決まった時、何となく手に取る本は英語関連のものだったりした。旦那も同じ状況で、うちに図書館から借りてきた本は、日本に住む米人たちが書く、だから日本人の英語はおかしいねん、といった内容ばかりになったことがある。
その中で、今やもうアメリカではMy name is***とは言わない、と書いてあった。そうなのか、やっぱり自分らおかしな英語しゃべっておったのか、と思った。それは、まるで、時代劇の格好にちょんまげを結い、拙者、なにがしと申す、よろしく頼もう、的なニュアンスであると。
先月から息子が所属したフットボールの練習中にヘッドコーチとあいさつを交わす時があり、コーチが先に
My name is Danと言った。
うそうそ、My name isゆうてるやん。
この人アメリカ人やで、拙者ってゆうてるがなーーー!
と一人心の中をドタバタさせ、ほな、わたしもMy name is に合わせた方が聞こえがええか、と I'm の用意をしていた口をMy nameに変更させようとしたが、ほんの少し間に合わず。結果ホシュッとアイもマイも一切関係ない音が口から出た。
ヘッドコーチに基本の自己紹介を聞き直されるという失態を犯した。
あの本のせいじゃ。何が今の時代ゆわんのじゃ。おもっくそゆうとるがな。
頭でっかちになってはいけない。これをゆうたら変、とか、これはもう今の時代ゆわんとかお構いなしでええと思う。日本にいる外人が「拙者は」と言い出したら、それはそれでおもろいやないか。間違いを恐れず、明日の英会話のレッスンも楽しんできたいと思う。
拙者は明日も頑張るつもりだ。ポチポチっと、かたじけない。