初めて駐妻になる時、かれこれもう10年前の話。


わたしは本当に浮かれていた。


東南アジアのビーチ沿いのコンドミニアム、もちろんプール付。


そりゃぁ、テンション上がるでしょうよ。


必死に働いて、ボーナスもらって、そのお金でバカンス。


そのバカンスが毎日になるんじゃぁねぇのかい?


サンドレス、サンドレスを買わないと~!!


どうだ、相当浮かれているだろう?



間違ってはいけない。


駐妻生活というのは


異国の地で、ただ日常を過ごすというもの。


さらに、異国の地だけに、日本での日常よりも絶対的に不便であるということ。




せっかくの海外生活だから、何かを得て帰らないと!


これは、一見向上心のあるステキ女子に見えるんだが


実は知らず知らずのうちに、自分自身にプレッシャーをかけているという危険性だってはらんでる。


朝起きて、ご飯作って、掃除、洗濯、買い物、夕飯準備的な毎日を


私は駐妻生活を謳歌できていない、などと捉えないように!


習い事をしないといけないちゅうわけではないんだ!



日常が滞りなく進んでいるということは、何の問題もなく過ごせているということなのです。



もちろん、浮かれ気分でロックンロールだった10年前の私も


浮かれ初日からそう気づいたわけではない。


集まってピーチクパーチクの中にもいた。


村八分トークにも大笑いしながら参加したこともある。


ある時赴任5年目の奥さんがこう言った。


3年目くらいからかなぁ、なんか、もう色々いいかって思うようになってね。

自分のペースで過ごしてみようって思ったら、急に楽になってねぇ。

車だってみんなで乗りあわなくても、メイドのバイクに乗せてもらっていけばいいのよ。

こうじゃないといけないってないのよ。外れたからって何か言われても、気にならなくなるのよ~。


この言葉が私には響いた。


きっと、自分の暮らし方に少なからず疑問を持っていたからだと思う。


わたしは彼女の一言がきっかけで


結果1回目の駐妻生活を普通に謳歌でき、2回目の今、何にも縛られることなく楽しく過ごせている。


これから駐妻になる方も


駐妻真っ只中で苦労している方も


村八分にされちゃうような村に住まなきゃいいのです。


その村に住みたくない住人は意外と多かったりするんですよ。