新人ちゃんがやってきたのにだ~れも声をかけないというバージョンがある。
私の場合は、これだった。
初めての海外転勤に有頂天だったわたしは
異国の地で同国民はお互いに信頼しあいながらそして、きゃっきゃ、きゃっきゃ暮らしてると妄想していた。
ところが
・・・・・・・・・・
一向に誰にも声をかけられない。
ロビーですれ違っても会釈のみ。
お?なんのリアクションもないのかい?
冷たいじゃないかぁ、ニッポン人~っっ
ただ
これがどういう意味だったのか......後に知ることとなったわけで。
メイドがつき、家事全般の作業から解放されるも
治安の問題や、足の問題もあり外出が制限されるとなるという状況下では
やっぱり、誰かと一緒にお茶をしたり話をしたりするようになる。
日本の月に数回ほどお茶をする友達との関係でいうと
毎日誰かの家でまったりするということは、その関係の約5倍ほどのスピードで相手を知ることになり
結果、あっという間に気の合わない人が浮上する。
その「気の合わない感情」をひょんなことから誰かと共有してしまうと
共有から芽生える友情が一気に加速し
「村八分」がおこる。
「村八分」にされると、一人で過ごすというみじめさと戦わないといけなくなる。
それはごめんだ。
だから
自分が「村八分」にされていない安心感をゆるぎないものにするために
とことん「村八分」にされている人の「村八度」が上がるようなトークがさく裂する。
残念ながら「村八分」にされてしまった人は
早急に誰か、一緒に楽しめる相手はいないかと探す。
そこで!
新人ちゃんがやってくると
「あら~、お引越しなさってきたの?」
と声をかけるのだ。
その姿を見る周りが
「あら、必死。お友達いないからねぇ。新しいひと見るとすぐ声かけて~」
と言われちゃうのだ。
つまり、新人ちゃんに困ったことはない~なんて、話しかけたりしちゃうと
「友人探しに必死」と捉えられる危険性があるため
みんな、「様子見」というポジションに入るのだ。
あのね.......
右も左もわからんとこへ放り投げられたわけですわ、新人駐妻ちゃんは。
声かけてあげようよぉぉぉ。