東南アジア諸国に赴任するとメイドさんが家事全般をやってくれる。


もちろんそのメイドさんたちにも

得手不得手はあるもので

掃除は苦手だけど料理は得意とか

お洗濯はぴ~んとは干さないけど、角までしっかりモップ拭きはする、とか。


それでも広い家を毎日きれいにしてくれるのはありがたいこと。


コミュニケーションをしっかりとって家族同然のように付き合う人や

割りにドライに付き合う人など、それぞれ自分たちのペースで、異国の地での暮らしを助けてもらう存在として大切にしている...... 


と思っていた。


メイドがあるメモを見せるまでは。


「奥さん、新しくやってきた日本人の奥さんが、これから働くメイドにこんな注文してるんだけど.....」


どれどれ


1.エプロンを必ずつけて作業をしてくれ


ま、これはいいんじゃない?


2.子供を抱っこするときには必ず私から見えるところでしてくれ


お?何を疑ってる?


3.子供に触る前には、必ず除菌ソープで手を洗え


バイ菌扱いか、こらっ。


注文をした奥さんはこの人だけでなく、こんな人もいた


掃除、洗濯、アイロンがけの注意事項以外に....

1.朝出勤時間の5分前には必ずこい。

2.来たらドアはインターフォンではなくノックで。

3.出勤したら、奥さんに挨拶をし朝食をつくれ

4.11:45までに昼食をつくり、子供に食べさせろ

5.子供には英語で話せ

6.午後からは子供を外でぞんぶんに遊ばせ、奥さん1人の時間をつくれ

7.遊びからもどると子供にシャワーを浴びさせろ

8.帰る前までに夕飯をつくれ


わっ、なんか、奴隷扱いっっ。


いたいなぁ、ほんま。


メイドさんというのは、確かに田舎にいる残りの家族を養うためにも都会へ出てきて仕事をしている人や、教育もそこそこで終了してしまっている人も多い。

しかし、彼女たちは、自分たちの仕事に誇りをもって働いている。

奥さんの国の言葉や料理を必死に覚え、いただくお給料に対してちゃんとこたえようとしてくれる。

今や、その国の大卒初任給よりメイドの方がお給料が高いのだ!


そんな事情も何も知らず

ただただ、奴隷かのように、そして汚いもの扱いをする。


ほんま、どうかしてるぜ!


もちろん、そのバイ菌扱いしちゃった奥さんのところから、メイドは1日で去り

奴隷扱いのところからも数日で去る。


ほんと、いいメイドってなかなか見つからな~い。やめてくれて清々したわ、とのたまう奥さんよ。


あなたたちは、バカにしているメイドに切られたのだ。


知ってるかい?

メイドネットワークで、あそこだけでは働くな、と言われていることを........。