3月5日

朝6時半過ぎにしーくんを見に行く

苦しそうかな
多分予約の午後まで、待てないなと
病院に電話
少し待つかもしれないけど10時に行きます

急変には対応出来るので、10時にお待ちしてます


9時半には家を出なくちゃいけないな、
マッサンみてからでも大丈夫かな

しーくん、トイレに行き、しっかり自分で立って排泄


マッサンを見て仕度をしに洗面所へ

程なくちーさんの叫ぶ声


ママ!しーくんがおかしい!

ちーさん、赤坂に電話して!直ぐに連れていきますって!


顔だけ洗い、その辺にあった服を着て
しーくんの大嫌いなキャリーを準備する


病院直ぐに来てくださいって!


私が支度の数分
しーくん、ちーさんの支えでしっかり水を飲む

キャリーにいれると今まで見たことない呼吸数


キャリーの中でずっと吠えている
苦しいのか出たいのか
必死の吠え声

なぜかタクシーが一台も走ってない
近くで止まり、降車しているタクシーを捕まえる

タクシーの運転手さん
状況を察して、246をめっちゃ飛ばしてくれた
その間も、しーくんは吠え続ける
キャリーの蓋をあけ、手をいれて身体をさする

しーくん、大丈夫
がんばって!

私が触れると安心するのか、ピタリとなきやむ

会計の最中も不安で鳴くしーくん


8時45分前に病院到着
直ぐに看護師さんが、キャリーごとしーくんを処置室に連れていく


15分くらいたった頃
先生が

ママ!早く!!と呼びに来る

目の前に
心臓マッサージをされて、横たわるしーくん

先生!15分頑張れる?

だめ、頑張れないかも!

先生娘を呼びたい

電話してあげて!

すぐに送菅の準備
見たこともない苦しそうな顔

看護師さんが、しーくんのお尻にバルーンをいれる

もう、いっちゃうんだ!

ダメ!!シージュまだいっちゃダメ!!
ちーさんにさよならいってない!



今すぐ来なさい!!
ちーさんに電話


でも

送菅して間もなく


ママ!最後の呼吸を始めたから!!
今すぐ抱いてあげて!!

先生が送菅をはずし
床に座るわたしに、しーくんを渡す

抱いてすぐ
しーくんは深い呼吸をひとつして

そのまま逝ってしまった




先生
しーくん、息してる?

もう…してないよ

いっちゃったの?

うん、ママが抱いてすぐに最後の呼吸をしたよ
安心したんだね

寝てるみたいだよ

本当だね



朝、自分でおしっこして、お水飲んだしーくん
失禁もなく
綺麗なままでわたしに抱かれて


間もなくちーさん到着



タクシーが来なくて…時間かかっちゃった



ボロボロ泣きながら

まだしーくんは暖かいのに
まだしーくんは柔らかいのに





寝ぼけてる時の顔そのもので
しーくんは逝ってしまった



暫くワンワン泣いて
泣くだけ泣いて

帰ろう…
しーくんお家に帰ろう…


看護師さんが
丁寧にエンジェルケアを施して下さり

待ってる間

ひっきりなしにやって来る患者さん
そして沢山のスタッフが命に向き合って
ところ狭しと働いている

ぼーっと待合室と診療室を眺めて

ああ、しーくんは苦しみから解放されたんだと
もう、大嫌いな注射も
大嫌いなキャリーも入らなくていい

そして
しーくんが旅立つとき
恥ずかしいくらいお腹が鳴ったのを思い出した

何よりも食べることが大好きだったのに
食べることが全く出来なかった

もう、お腹すいて我慢できないから、行くね
って
そういうことだったのかな


先生と看護師さんに見送られて

しーくんは帰ってきた







お帰りしーくん
しーくんのいつもの場所だよ