ちーさんが


スイミングの選手コースにスカウトされたのは

幼稚園の年長さんの夏

5歳の時でした


それまで

ちーさんの通っていた同系列のスポーツクラブには

スイミングの選手コースがなく

200Mの混メを5分以内で泳いで、1級を取得したら

もう、その上のクラスは有りませんでした


ちーさんは


その時、もう一番上の紺色キャップで泳いでいました


1級を取ったらどうしようか?

選手を持たないクラブだから、ただ泳ぐだけになるんだなぁと


折角ここまできたなら

選手コースで泳いだほうがいいかな??


という

親の希望もあり

夏休みの短期クラスに入れてみたのです




ここのクラブは

県内のスイミングクラブでも、大きな大会に出るような選手が沢山所属していて

でも実際、ちーさんが選手としての素質が有るのかどうかもわからず

どんな練習をすれば、選手の育成になるのか

そんなことも気になっていたのです



今思えば



ちーさんは本当に選手になりたかったのか?

とも思いますが



ちーさんは


選手になりたければいらっしゃい


とヘッドコーチに声をかけていただき


9月に移籍しました



御誕生日月に

1級を取得し


そのまま

選手コースへ



その時



ちーさんと一緒に選手に上がった同級生のAちゃん


その年、幼稚園児で選手に上がったのは、ちーさんと彼女だけで

幼稚園児で選手に入ることが異例だったので

2人はとっても仲良しに



ちーさんがいなかったら、選手にはならなかった

とよくAちゃんのママが言っていましたが

Aちゃんは選手の素質を充分に持ち合わせた女の子でした


練習は嫌いだけど

競争には負けたくない


選手として、一番持ち合わせなければいけないものを

しっかりともっていました


ちーさんには

その素質はなかった(笑)


練習はいくらでもするけど

試合は嫌い


ちーさんの性格の根本をつくところに

選手の素質があったわけで

彼女は、母の陰謀?に乗ったがために

この先数年間、選手生活に振り回されていくのです・・・・・



ちーさんは結局

競泳選手としてのエリートコースを捨てて

シンクロにシフトするので

彼女とは別の道を歩くことになるのですが



JOやら

クラブの大会やらで

輝かしい記録を残す、Aちゃんを

応援しながらも

どこかで、

もしちーさんも競泳オンリーで突っ走っていたらどうだっただろう

とか


6年の夏のJOが終わった後

最終的な決断はちーさんが下したにせよ

私の意見もあり、シンクロをやめて受験に切り替えた時も


これでよかったのか

と迷った頭の片隅に

もし、競泳だけで続けていたら、こんな悲しい思いを

ちーさんにさせなくてもよかったのか

と考えたり


いずれ、やめる時期が来るなら

早いうちに新しい世界に飛び込ませてあげるべきと

納得したり、迷ったり


今思えば

これでよかったのだけど


やはり心のどこかで

今も続けてるであろうAちゃんを思い出し

ちーさんもそいうしていたら・・・・

と思わずにいられない


私の嫌な部分が

ずっとずっとありました



そんなもの

比べたり、感じたりするものじゃないのは

わかっているのに

思ってしまう

嫌な部分



目指していたフィールドで

迷わず進んできた

Aちゃんとママに

羨ましい、と何処かで思っていたからかもしれません



2人とも


無事に大学生になり


Aちゃんはママの母校に進学したと聞き

彼女は大学でも水泳を主に頑張るんだな~と思った去年のお正月


ちーさんは

大学生活と、茶道と、バイトをエンジョイし

すっかり女子大生を楽しんでいる毎日を見て

うちはこれでよかったんだ

と思う気持ちの何処かに

頑張っているであろうAちゃんが隅っこにひっかかっていました




ことしのお年賀状に



ちーさんは大学生活エンジョイしてるようですね


Aは、ただ泳いでいるだけになっちゃったけど

大学、楽しく行ってますよ



ママから一言がありました




なんだか


本当に、ちーさんの競泳が終わったような気がしました


Aちゃんが、選手として

まだ上を目指している

頑張って!と応援する気持ちと

もしもちーさんがあのまま続けていたら、という気持ちが

いつもどこかにくっついていたから



14年の呪縛から

私、解放されたんだな





こうやって


ひとつひとつ

子供のことから離れて

いつか

そんなこともあったね、って

笑う日もあるんだろうなって


私が

本当に思える日はまだ先のような気もしますが



そう遠くなく

その日はきっと来るんだろうなと




ひっそり感じた


心の一区切り・・・




Aちゃんママに

感謝です