こーさんのとーさんが亡くなった晩
とーさんが一番信頼していた看護師さんが
エンジェルセットを持ち込み
何人かの看護師さんがつくのかと思ったのだが
とーさんには一番心を許して
この一年頻繁にとーさんの担当になってくださった看護師さん1人が
静かにゆっくり時間をかけて
とーさんを拭き清めてくださっていた
いろんな偶然が
5日という日をとーさんが選んで旅立ちにしたのではないかと
思ってしまうほど偶然が重なった
連休の最終日だったので
こーさんのねーさんの子供たちが
お見舞いに来てそれぞれ午前中にきちんんと
とーさんい会って帰っていった日だったこと
一度Seiさんたちが病院に着く前
やはりサチュレーションが下がって危ない時があったとかで
その後、持ち直したということ
そして
病院に泊り込むという家族に負担を強いる話が病院から上がり
その話をするために家族全員がいつもより
長く病室で残っていたそのときに
とーさんはいきなり逝ってしまった
ひょっとしたら
ねーさんにもSeiさんにもとーさんは
負担をかけたくなかったのかもしれない
だから
きっと「みんなもういいいよ」って
さっさと逝ってしまったんじゃないか
そんな風に思うのはSeiさんだけかもしれないけど・・・・・
お寺と斎場の関係で
お通夜は10日に決まった
丸4日も間があいてしまったが
やることが沢山ある
喪主をこーさんがやることになったので
お通夜や葬儀の段取りもさることながら
家の事を何も聞いていなかったこーさん
会社経営になってるとねーさんは言うが
Seiさん結婚してすぐの頃とーさんに「もう会社経営にしてない」と
言われたこともある
借入金がどのくらいあるのか、収入がどのくらいあるのか
だ~~れもとーさんから聞いていないのだ
「墓場まで持っていくつもりだったんじゃないか?」
とこーさんがぼやいたが
ぼやいていても仕方ないので、手探りでどこから手をつけたら良いのか
みんなで意見を出してみる
税理士の先生とも早いうちに話さないといけないし
ビルの管理会社とも契約の話を聞かなくてはいけない
ちーさんが休みの日曜日以外
毎日のように2人でこーさんの実家に出かけては
銀行回りをしたり、役所に行ったりお寺に行ったり
まだ会社で働いているほうが精神的にラクではないか?
と思うほど、
身体より気持ちがしんどいのだ
喪服も用意しなくちゃ
こーさんの礼服は結婚前に作ったもので
さすがに体型が変わりすぎている
喪主を務めるのだからこの礼服じゃ問題あるだろ~と
礼服なんて買いたくないと渋るこーさんをなだめて
買い物に連れ出す
乱れたのは食事
牛丼やさんのテイクアウトだったり
某チャイニーズレストランだったり
台所に立つ気力が無いので、とにかく外食ばかり
お通夜の日はホテルを取ったほうがラクなので
斎場の最寄り駅のホテルを取る
こーさんのかーさんの希望通り
動こうとすると、一筋縄ではいけないことも沢山有り
いずれ同居もしなくてはいけないSeiさん
ある程度は覚悟していたが
やっぱり大変だろうな~と思うことだらけで
気持ちはおも~くなる
そして
お通夜の日に
とんだオチがついてくるのだった