セグウェイツアーでいつも横を通るこもれびの里。以前もこのブログでご紹介したこの場所ですが、今日はここで「うどん作り」の体験イベントが行われました。

ツアー以外でもここへ訪れることがありますが、古民家のことや里の農作物のことなど、ボランティアの方に色々と教えてもらったりしていました。少しずつ里の方と顔見知りになっていく中で、うどん作りイベントが行われるということでしたので、ぜひ参加してみたいと、ツアーガイドの皆で申し込みました。

今回のイベントでは、こもれびの里で獲れた小麦粉を使い、立川市の指定有形文化財である古民家の主屋の中でうどん作りをします。なおかつ、それをそのまま主屋の中で食べられるというワクワクするイベント。

「この主屋は狛江市から移築してきたもの」と初めて聞いた時は、えっどうやって??と驚きましたが、中は暮らしに必要なものしか置かない昔の人のミニマムな暮らしぶりが伺える、とてもスッキリとした空間で落ち着きます。

 

まずは受付を済ませてから、待ちに待った古民家の中へと入りました。ひんやりとした床の冷たさが足に伝わってきて、今まで少し遠目みていた囲炉裏が目の前にあり、近づいていくと暖かさが迎え入れてくれました。煙も目にしみてきますが、こういったことが、ついに部屋の中に入れたんだなという実感を沸かせてくれました。

 

そして、3つのグループに分かれて、うどん作りの5つの工程を教わっていきますが、粉を練ったり、足で踏んで寝かせみたり、めん棒で延ばしたりと、どれも初めての経験。

うどん作りを教えている方が、時折冗談を交えながら、指定有形文化財であるこの場所でうどんを作れることの凄さや、武蔵野うどんとなぜ呼ばれるようになったかなどを歴史もからめて誇らしげに話していらっしゃいました。周りの場の空気を和ませながら、教えている姿はツアーガイドを行うものとしても、とても勉強になります。

 

同じ太さで切ったり、崩さないようにそっとならべたり、うどん作りはなかなか繊細です。

 

合間に少し休憩を。「うー、寒いねー」と言いながら、みんなで囲炉裏に身を寄せ合って暖をとるのは自然とコミュニケーションがとれていいものですね。

ボランティアの方がここでは囲炉裏の使い方や、この里についてのお話をされていました。

 

そして、何とか出来上がった少し太さのバラバラなうどんをみんなで頂きます。この里で大事に育てられた小麦を使い、手分けして協力しながらワイワイと楽しく作ったうどんを、みんなで食べる。部活動にも似た一体感がさらにうどんを美味しく感じさせてくれます。

 

里では他にもたくさんの作物が育てられていて、この日は自家製のたくあんと梅干しもご馳走になりました。蕎麦つゆも昨日から仕込んだそうで、こちらもツルツルとした歯応えのあるうどんとの相性はバツグン。そして、白いコップに入れられた麦茶も里で獲れた大麦を使って作られたそうです。色が濃いですが、とてもさっぱりとした味。こちらもうどんにとても合っていました。

 

今日、このイベントに参加してみて、ボランティアの方々が自分たちが携わる場所で、自分たちが大事に育てた作物で、それを収穫して食べてみんなが喜んでくれる。そのことにボランティアの方々も喜びをかんじていて、そういった人たちに支えられている場所があること。そこも、この公園の魅力なんだなあと感じました。

 

今日のうどん作りの体験には本当に参加して良かったと思いました。里のボランティアの方々のこの里にかける思いをセグウェイツアーで少しでも伝えられるお手伝いができればと思いました。どうもありがとうございました! (キッシー)

 

国営昭和記念公園 こもれびの里

http://www.showakinen-koen.jp/facility/facility_komorebi/