3DS『タケヤリマン』 インプレッション | セグメントゲームズ β

3DS『タケヤリマン』 インプレッション



タケヤリマン
対応ゲーム機 : ニンテンドー3DS(ダウンロード専用)
配信開始日 : 2011/11/02
配信価格 : 400円(税込)
ジャンル : 竹やりアクション
プレイ人数 : 1人
通信機能 : すれちがい通信対応
CERO : A(全年齢対象)
容量 : 292ブロック

◆== 参考データ ========================◆
プレイ時間 : 約2時間半
プレイ内容 : 一通り全てのステージをプレイ
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●= 概要 =●

最近ちょっと話題のポイソフトがお送りする、一昔前のゲームセンター筐体風なアクションゲームです。
次々と出てくる「ハリポテ」に対して、竹やりを突いて倒していきます。
時代設定は、なぜか2030年代です(笑)

ステージでは、次々とノルマが発生します。「あと20体倒せ」という感じですね。
一通りのハリポテが登場するので、ノルマを達成することで次のステップに進みます。ただし、娘さん(女性)を突いちゃうと、得点が大幅減点されます。
ノルマを達成できないと、その時点でゲームオーバーです。全てのノルマを達成できれば、ステージクリアです。


◆== ステージ構成について ==◆

全4ステージが用意されています。
最初は「初代タケヤリマン」しか遊べませんが、ステージクリアしていくことで次のステージが楽しめるようになります。
「タケヤリマン2」「タケヤリマン3」ときて、最後には「タケヤリマン フォーエバー」。フォーエバーは、ステージクリアという概念がなく、ゲームオーバーになるまで続けます。



◆== 操作方法 ==◆

アナログパッド左右で竹やりを移動。
Yボタンで通常突き。
Bボタンで”ジャキーン突き”。ためて離せば攻撃力2倍です。通常突きより”届く距離”もちょっと長いです。

Aボタンで必殺の”特殊突き”を使用。使用回数に限りがあります。
ステージの最初、もしくは途中で出てくる6種類のアイテムハリポテを攻撃することで、その必殺技を獲得します。回数も補充されます。


◆== コンボについて ==◆

ハリポテを倒した後、一定時間経つ前に別のハリポテを倒せば「コンボ」となります。
コンボが一定まで繋がるごとに、コンボボーナスとして獲得する得点が少しずつ増えていきます。

また、ハリポテは竹やりで突いて倒すわけですが、倒したハリポテの後ろに別のハリポテがあった場合、ドミノのように一緒に倒れてくれます。
これを利用する場面はそれなりにあったりしますので、是非狙ってみましょう。縦に重なった時がチャンスです。


◆== タケヤリストカード ==◆

様々なプレイデータが記された、名刺のようなものです。
すれちがい通信のデータを作成することで、相手とカードを交換できます。
256枚まで保存されるようで、おそらくすれちがい通信によって増えていくでしょう。

記されているプレイデータは、以下の通りです。

・各ステージのプレイ回数
・各ステージのボス討伐回数
・各ステージのハイスコア
・倒してきたハリポテの数
・娘さんハリポテを突いちゃった数
・歴代の最大コンボ数
・最後にプレイしたステージのスコア、最大コンボ数、突いた敵の数、使用した必殺技



■== partygameの評価 ==■ … 73点(100点満点)
相変わらずのトライ&エラーです


=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

||== 立体視を活かした視点 ==||
手前から奥に伸びるステージ内で、ペラペラのハリポテが動き回ります。
3DS版『ペーパーマリオ』の紹介映像でも思いましたが、立体視においての2Dグラフィックは本当に”飛び出す絵本”という感じがして、存在も際立ちますし距離感も分かりやすいです。
攻撃が当たる距離を把握するのも大事なゲームだけに、コレはありがたいです。

||== ドミノがちょっと気持ちいい ==||
なかには、ドミノ形式を利用して一網打尽にできるような場面もあります。
バタバタバタ~とキレイに倒れていく様は、ちょっと爽快感ありです。まあ、私がドミノ好きだというのもあるかもしれませんが(笑)

||== すれちがい通信について ==||
同社から配信された前作『ひゅ~ストン』はタイムのみの交換でしたが、今回はより多くのデータを交換できます。交換する楽しみも増えることでしょう。
欲を言うなら、前作と違ってランキング形式になるわけではないので、競争心を駆り立てるという点では若干弱いかもしれないかな~と。総合的な記録として「タケヤリストポイント」とかがあれば、いい基準になったかもしれませんね。

あと、「娘さんを突いちゃった回数」を入れたのは、なかなか憎いですね~。
自分のタケヤリストカードを削除することはできないので、娘さんの存在が、得点激減以上に怖いものになります。
私はすでに数回やらかしちゃいましたが(笑)

||== 相変わらず高めの難易度 ==||
1発クリアできるほど甘っちょろくありません。私、全ステージ解放するのにおそらく20回くらいはゲームオーバーになっています(笑)
本当に一昔前の筐体の、ちょっとやそっとではクリアまで行かせてくれないような難易度になっています。故に、万人向けではありません。

ただ、ハリポテの動きは固定なので、何度も繰り返していればおのずと動きが分かってくると思います。
合わせて、各場面でどの種類の”必殺突き”を獲得するかも変えてみることで、だいぶラクになったりしますよ。
私は最初、使える回数が少ない超強力な技ばかり使っていましたが、ちょっとだけ強くて回数が多く使える技のほうが効率が良い時もありました。

||== ちょっとステージが長いかも ==||
2ステージ目の「タケヤリマン2」は、「初代タケヤリマン」の約2倍の長さです。
3ステージ目の「タケヤリマン3」は、「初代タケヤリマン」の約3倍の長さ…という風に、どんどんステージのボリュームが上がっていきます。
しかも、ノルマはちょっと2~3体逃しただけで失敗になるノルマばかりで、ギミックに引っかかったりしたらもうアウト。繰り返しプレイするには、ある程度の根気は必要に思いました。

||== ボリュームは少なめ ==||
といっても、400円なので。こんなものかな~と。
基本、スコアを極めていくタイプの楽しみ方なので、そういう遊び方が出来る人はには実質的なボリューム以上に楽しめることでしょう。

||== 基本的に演出は地味 ==||
筐体らしく盛り上げてくれる演出…があるわけでもなく、わりとシュールな方向性を貫いているようです。
ま、演出があればいいというものでもないので。

◆== まとめ ==◆
ちょっと不思議な世界観、シンプルな操作、中毒性の3つを兼ね備えた作品です。
前作『ひゅ~ストン』や、Wiiウェアで配信の作品もそうでしたが、今作にもポイソフトのこだわりはしっかり表れているように思います。
縦横無尽に動かす必要のあった『ひゅ~ストン』と比べると、こちらのほうが把握はしやすいと思います。
ただし1ステージのプレイ時間はちょっと長いので、ステージによってはサクッとプレイできるとも言えず。遊びやすさでいうと、”どっこいどっこい”かな~という感じです。

あと、『ひゅ~ストン』が楽しめれば今作も楽しめるか?というと、概ね間違いない気がしますが、やはり断言はできません。
『ひゅ~ストン』で色々な石の種類があったなどのバリエーションぶりは、今作にはどちらかというと少なめなので、そこが楽しかった人には物足りないかもしれません。あと、繰り返し言うようですが1ステージがちょっと長めな印象なので、それが”繰り返しプレイしたくなる”という意識の障害になるのであれば、プレイにブレーキがかかりやすいかもしれません。
ま、ご参考までにどうぞ。

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   万人向け ← ○○●○○○○○○○ → 熟練者向け
 操作は比較的シンプル。左右の移動だけなので把握もしやすいほうだと思います。難易度高いけど。
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    手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
 1ステージ3~10分。最終ステージはエンドレス。
 だいたいは手軽に楽しめますが、ちょっと長いステージもありますのでご注意。
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  思考タイプ ← ○○○○○○○○○● → 感覚タイプ
 トライ&エラーで、ハリポテの動きや特性を見極めていきましょう。
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 爽快感重視 ← ○○○○○○●○○○ → 達成感重視
 達成感はもちろんですが、ドミノ形式でハリポテをバタバタバタ~と倒せた時は、わりと気持ちいいです。
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