3DS『パックマン&ギャラガ ディメンションズ』 インプレッション
『パックマン&ギャラガ ディメンションズ』
対応ゲーム機 : ニンテンドー3DS
発売日 : 2011/06/23
希望小売価格 : 5,040円(税込)
ジャンル : アクション&シューティング
プレイ人数 : 1人
セーブデータ : 1つ
通信機能 : インターネットランキング対応
CERO : A(全年齢対象)
◆== 参考データ ========================◆
購入価格 : 3,715円(新品)
プレイ時間 : 約3時間
プレイ内容 : 一通り全てのモードをプレイ
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●= ナムコの往年タイトル、3DSでも進化! =●
今作は、ナムコの代表的なシリーズ作品である『パックマン』と『ギャラガ』の様々なゲームが楽しめる作品です。
3D立体視に対応した過去の作品。そして、今作だけの新しいシリーズ作品も収録されています。
一通り楽しみましたので、インプレッション記事は今回きりとさせていただきます。
●= 収録されている作品の紹介 =●

◆== パックマン ==◆
毎度おなじみ、初代パックマンです。立体視に対応しています。
筐体のデザインは、「テーブル筐体のデザイン」「作品オリジナルのデザイン」「デザインなし」の計3パターンから選択できます。

◆== ギャラガ ==◆
こちらも毎度おなじみ、初代ギャラガです。同じく、立体視に対応しています。
初代パックマンと同じく、3パターンの筐体デザインで楽しめます。

◆== パックマン チャンピオンシップ エディション ==◆
Xbo360のダウンロード専用タイトルとして配信されているタイトルです。
ちなみに私は、その続編であるDXバージョンを遊んだことがあります。
クッキーを食べていくという基本ルールは同じですが、スタイリッシュなグラフィックに進化しています。
また、スムーズな流れでパックマンを楽しめるようになっています。クッキーはルートに沿って出現し、右半分のクッキーを食べると左半分からフルーツが出現。フルーツを食べると右半分に新たなクッキーが出現!という流れになっています。(左半分も同じ流れ)

◆== ギャラガ レギオンズ ==◆
Xbo360のダウンロード専用タイトルとして配信されているタイトルです。私もプレイしたことがあります。
ギャラガを撃退していくという楽しみ方は変わらないですが、出てくるギャラガの数が半端じゃなくなっています。また、特定の敵を倒すことで一網打尽にできたり、弾を撃つサブウェポンを好きな位置に設置できたりします。
詳しくは、本家のブログで私が書いた評価の記事を参照下さい。
ちなみに。
ステージ上で出てくるキャプチャーホールが、1ステージにつき1つだったのが2つに増えているので、Xbox360版よりは若干易しめになっているかも?まあ、それでも全ステージクリアはなかなか厳しいようですが。
※キャプチャーホールとは?…弾を撃ち込むことで発動して、ギャラガを自分の味方にします。

◆== パックマン ティルト ==◆
新作です。パックマンを操作する2Dスクロールアクションゲームです。
ステージの一番奥にある、スコアの書いたカップに入るとステージクリアです。
穴に落下したり敵やギミックに触れるとミスとなり、直前のチェックポイントから再開します。残機が0になるとゲームオーバーです。
全25ステージ+エクストラステージが用意されています。ステージクリアすることで新しいステージが解放されていきます。
|== 基本操作について ==|
スライドパッドで移動。Aボタンでジャンプと、基本操作はよくあるアクションゲームですが…最大の特徴は、ジャイロ操作に対応していることです。3DS本体を傾けることで重力が変わり、例えばシーソーを動かすことができたりします。
また、重力を大きく傾けた状態でパックマンがしゃがむと、勢いよくコロコロと転がっていきます。ソニックみたいな感じだと思っていただけるといいです。
ちなみに。本体をナナメに傾ける必要があるため、この作品は立体視に対応していません。傾けると、立体に見えなくなりますからね。
|== ステージ上の仕掛けについて ==|
ステージ上にはジャンプ台やフリッパーなど、ボタンで操作する仕掛けも存在します。
LボタンまたはRボタンを押して、うまく利用しましょう。
|== パワークッキーについて ==|
ステージ上にあるパワークッキーは、獲得すると”ストック”されます。
以降、下画面の専用アイコンをタッチすることで、いつでもパワークッキーを使用できます。
いつものようにゴーストが食べられるようになる他、ギミックに当たってもミスになりません。
|== メダルについて ==|
ステージクリア時のスコアに応じて、ブロンズ・シルバー・ゴールドのメダルを獲得できます。
ゴールドメダルを一定数獲得することでエクストラステージが遊べるようになるので、是非ハイスコアに挑戦してみましょう。
ゴーストを全部食べる・クッキーを全部食べる・フルーツを全部食べるなどのパーフェクトボーナスは逃さないように!

◆== ギャラガ 3D インパクト ==◆
こちらも新作です。ギャラガが、本体を動かしてプレイする一人称視点のシューティングに生まれ変わりました。
ステージの最後に登場するボスを倒すとステージクリア。
敵の攻撃や体当たりを受けて、画面上のエネルギーが0になるとゲームオーバーです。
全4ステージで、ステージを選択してプレイするということはできません。必ずステージ1からのスタートとなります。ゲームオーバーになった場合は、ステージの最初から再開します。
|== 基本操作について ==|
3DS本体を上下左右に動かすと、それに合わせて視点が動きます。Aボタンでレーザーを発射して、ギャラガを撃退していきましょう。
敵が撃ってくる弾は、レーザーで撃つとかき消せます。
|== キャプチャー弾について ==|
Bボタンを押しっぱなしにして、メーターがなくなったタイミングで離すとキャプチャー弾を発射。ザコ敵に当てることで”捕獲”します。
捕獲した敵はエネルギーとなって下画面に溜(た)まっていき、一定まで溜まると様々な能力がアップします。ちょっと強めのザコ敵は、翼を壊したり瀕死状態にしてからキャプチャー弾を当てましょう。
どの敵を捕獲すると、どの武器のエネルギーがたまるか?は、下画面に表示されています。
レーザーとキャプチャー弾は最初から使えますが、その他の武器は、一度エネルギーを満タンにしないと使用可能になりません。
|== その他の武器について ==|
Rボタンでバリアを張ります。一定時間、敵の攻撃を弾きます。
Lボタンで一定時間の間、敵の動きを止めます。
Yボタンでボムを発射。敵に当たると爆発して、さらに周囲も巻き込みます。
Xボタンだけ使ったことがないんですが、押しっぱなしでロックオン。離すと、敵を追尾するミサイルを発射します。
|== 武器のメーターについて ==|
レーザーを撃ち続けていると、照準の周りに表示されているレーザー用のメーターが減っていき、0になると満タンに回復するまでレーザーが撃てなくなります。適度に休んで、メーターを維持し続けましょう。
また、その他の武器は1回使うとメーターがなくなり、メーターが回復するまで次が使えません。
|== アジャスト機能について ==|
ジャイロ操作がなんかズレたと思った場合は、正面に向き直って、下画面の「ADJUST」アイコンをタッチしてください。
現在の位置が正面になるように再調整されます。
●= その他システム =●
◆== 勲章システム ==◆
各ゲームには、いくつかの「勲章」が隠れています。
旧作の場合は、下画面に勲章の一覧が表示されており、タッチすることで獲得する条件が見られます。
是非、コンプリートを目指してみましょう。
◆== インターネットランキング ==◆
全ての作品が、インターネットランキングに対応しています。
是非、1位を目指してみましょう!
◆== 30周年記念ムービー ==◆
パックマン30周年を記念して作られたショートムービーが見られます。
パックマンの物語のいきさつ?的なお話が見られ、パックマンたちがガンガン喋ります。(英語音声・日本語字幕)
■== partygameの評価 ==■ … 79点(100点満点)
新作が面白いです 過去作品も、立体視によってちょっと新鮮に
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
|== △ 初代『パックマン』&初代『ギャラガ』について ==|
まあ、ゲーム性自体はいつも通りのパックマン&ギャラガです。
今作ならではの特徴といえば、やはり3D立体視。筐体デザインによって、立体視の活かし方が違います。
「テーブル筐体のデザイン」は、画面にいかにもブラウン管テレビっぽい丸みが付いて、”それっぽい”という感じになります。
「オリジナル作品のデザイン」は、画面が若干奥に傾いています。個人的にはこれが一番いい見た目だと思いました。ギャラガだと、敵がちょっと奥にいるような感じなります。
「デザインなし」は、かなり微妙な立体視でした。特にパックマンは、ステージではなくパックマン&ゴーストが飛び出しており、明らかに不自然でした。普通、逆だと思うんですが…。
あと、立体視に対応するためには仕方なかったんだと思いますが、横長の画面の中に縦長の画面が表示されるため、表示がかなり小さいです。
個人的には、プレイにそこまで支障を感じませんでしたが、見にくくはありますね。
|== △ 『パックマン チャンピオンシップエディション』について ==|
私は続編のDX版をプレイした身なので、どうしてもそれと比べてしまうもので。若干の物足りなさを感じます。
DX版では、ゴーストが行列を作ってパックマンの後ろを付いてくるという法則があり、パワークッキーを食べることで一網打尽にできる気持ちよさがありましたが、今作にはありません。
今作はあくまでパックマン本来のプレイスタイルを重視しています。
しかし、チャンピオンシップ エディションのシリーズを初めてプレイされる人には、関係のない話です。
初代パックマンよりはテンポの良いパックマンが楽しめますし、ビジュアルの変化などで新鮮に感じられると思いますので、充分オススメできます。
ちなみに、立体視は無難といった印象。クッキーを食べた時の点数が、ちょっとこちらに向かって浮いてくるというくらいです。
|== △ 『ギャラガ レギオンズ』について ==|
私は原作をそれなりに評価しており、今回も変わりなく楽しめました。難易度は、相変わらず高いですけどね。
立体視は、両端がこちら側に反っているような形になり、あまり魅力的には感じませんでした。
|== ○ 『パックマン ティルト』について ==|
いわゆる”なんかどこかで見たことのあるアクションゲーム”ではありますが、ジャイロ操作は良いアクセントになっています。
1ステージにつき大体2~4分。スピード感を活かしたステージもあれば、ジャイロ操作を駆使するステージもあり、ステージ構成もGOOD。ステージ数もそれなりに用意されており、けっこう楽しめますよ。
この作品だけ立体視に対応していませんが、本体をナナメに傾けることばかりなので、OFFにして正解ですね。
|== △ 『ギャラガ 3D インパクト』について ==|
本来の”ギャラガらしさ”はあまり残っていませんが、1つのゲームとしてはけっこう楽しいです。
いわゆる『顔シューティング』みたいなものですが、背景がグワングワン動いて、わりとスピード感のあるシューティングが楽しめます。
ただし、かなり酔いやすそうだな~と思ったのと、背景の動きによっては敵の動きが分からなくなって、照準が付けにくいことが気になりました。私は相変わらず、ゲームでは酔わない体質なので(苦笑)
キャプチャー弾による仕組みもいいアクセントです。
良い武器を使えるようになるには、レベルの高いザコ敵をキャプチャーしないといけませんが、グズグズしていると、初代ギャラガで御馴染みのトラクタービームを発射されて逆にエネルギーを吸い取られるという悲惨な目も。油断は禁物です。
また、難易度はかなり高いです。うまく武器をパワーアップさせていかないと後半で辛いことになりますし、ゲームオーバーになればステージの最初からです。良くも悪くも、挑戦のし甲斐があります。
全4ステージしかないので物足りないように思われそうですが、むしろ私は、まだステージ3すらクリアできないという状況でして…(哀)
|== ○ その他の要素について ==|
・勲章やインターネットランキングがあるおかげで、初代のパックマン&ギャラガでも、わりとプレイのし甲斐があるように感じました。
・パックマン30周年記念のムービーは、なかなか面白かったです。
約5分程度ですが、アメリカンコミックなノリに近い感じかな?途中で若干汚い表現もあるので、ご注意あれ。
・以前、セーブデータを削除できないという情報がありましたが、説明書によると、
>>「A・B・X・Y・L・Rボタンを同時に押しながらゲームを起動すると、プレイ記録を消去できます」
と書いてあります。なんか、普通にセーブデータを削除できるみたいですね。
…じゃあ、あの騒動って何だったんでしょうか?海外だけが、そういう仕様だったんでしょうかね。
◆== まとめ ==◆
これまでに多かった”ただ単に昔の作品を寄せ集めただけ”というシリーズ作品とは違い、今作は懐かしい要素と新しい要素がうまく両立できていたように思います。
3D立体視&ある程度のやりこみ要素により、昔の作品もわりと楽しめましたし、新作2本はどちらも良い出来でした。
新作についてはあまり”原作らしさ”が残っていないですが、”原作らしさ”によほどこだわりのある人でなければ、お楽しみいただけるかと思います。
また、実質的なボリュームはそこまで多いわけではありませんが、勲章のコンプリートを目指したり、インターネットランキングで上位を目指そうと思えば、かなり楽しめるでしょう。要するに、楽しみかた次第です。
『スペースインベーダー』シリーズもそうですが、ここ最近こういったレトロな作品たちの進化が、ようやくいい方向に向いてきたように思います。
この挑戦精神を忘れないで欲しいですね。まあ、成果を出すのは厳しいかもしれませんが…。
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万人向け ← ○○○●○○○○○○ → 熟練者向け
作品によって違いますが、概ね万人向けかな~と。
ただし反面、『ギャラガ レギオンズ』と『ギャラガ 3D インパクト』は、かなり歯ごたえがあります。
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手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
だいたいは、短い時間で楽しんでいただけます。だいたい5分前後です。
ただし『ギャラガ 3D インパクト』は通してプレイしないといけないので、そこそこ時間がかかるかも。だいたい25分前後といったところです。
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思考タイプ ← ○○○○○●○○○○ → 感覚タイプ
『パックマン』シリーズは、どちらかというと思考タイプ。
『ギャラガ』シリーズは、感覚タイプですね。
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爽快感重視 ← ○○○○○○○●○○ → 達成感重視
気持ちの良い場面もあったりしますが、やはり達成感重視かな。
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