3DS『謎惑館 ~音の間に間に~』 ファーストインプレッション
『謎惑館 ~音の間に間に~』
対応ゲーム機 : ニンテンドー3DS
発売日 : 2011/08/04
希望小売価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : 立体音響アドベンチャー
プレイ人数 : 1人
セーブデータ : 1つ
CERO : C(15才以上対象)
備考 : イヤホンおよびヘッドフォン使用推奨(というか必須?)
◆== 参考データ ========================◆
購入価格 : 3,894円(新品)
プレイ時間 : 約1時間半
プレイ内容 : 第3話の途中までプレイ
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●= 摩訶不思議な館へ、よう~こそ~ =●
今作は、カプコンより発売の新作アドベンチャーゲームです。
「オトフォニクス」と呼ばれる立体音響が最大の特徴で、ヘッドフォンなどを使用してプレイするとあちらこちらから音が聞こえます。
謎だらけで個性も非常に強く、3DSのあらゆる機能も使っていきます。なので、1人きりでのプレイ推奨だとか(笑)
今回、1回目のインプレッションになります。第3話の途中までプレイしました。
もちろん、イヤホンをつけて遊んでますよ~。
●= 概要 =●
プレイヤーは、様々な”部屋”に入って、それぞれの部屋の物語を体験していきます。
物語が終わると自動で次の部屋に移動。これを繰り返します。1部屋につき、だいたい5~10分といったところです。
物語の途中ではミニゲーム的なものがあり、タッチ操作・ボイス入力・ジャイロによる本体の操作などをおこないます。
うまくいかないとゲームオーバーになることもありますが、直前からすぐにやり直すので、そんなに心配しないように(笑)
◆== セーブについて ==◆
セーブは、次の部屋に移動する時に自動でおこなわれます。
途中でやめて再開する時は、最後にセーブした部屋からのスタートになります。
◆== 音符マークについて ==◆
画面右下に「♪」のマークが表示されたら、そこはマイク入力が必要な場面です。
相手の問いや状況に合わせたセリフを言いましょう。
あまり本体に顔を近づけすぎると、逆に反応しづらくなりますからね。立体視を見る時と同じで、だいたい15~20cmくらいは離しましょう。
◆== ジャイロ操作 ==◆
画面に上下左右の三角マークが表示されたら、そこはジャイロ操作を使用する場面です。
状況に応じて、本体を動かしたり傾けたりしましょう。
その他、タッチスクリーンをタッチしたり、もちろんボタン操作をする場面もあります。
■== partygameの評価 ==■ … 69点(100点満点)
あくまで、雰囲気を楽しむ作品
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
|== ○ ここまでやれば清々しい ==|
とにかく、ぶっ飛んでいます。
大抵の場面では、ボイス入力が当たり前のように出てきます。ボタン操作やタッチ操作よりもボイス入力のほうが多いと思います。『nintendogs + cats』ですら声をかけるのが苦手という人がそれなりにいるくらいですが、これは相当です。恥ずかしげもなく声を出せる人でないと、ついていけないかもしれません。
あと、世界観的にも本当になんでもあり。まあ、紙芝居的なグラフィックなので、いうほど濃くは感じないかもしれませんが…何か嫌いな表現方法があると、危ないかもしれません。ホラーでもお色気要素でも、何でも来い!という人が望ましいです。
いずれにしても、それなりの覚悟をもってプレイしてくださいな(笑)
|== △ 立体音響による雰囲気作り ==|
特にボイスですね。声優陣、超がんばってます。
遠くに聞こえたり、耳元でささやかれたり、息づかいや空気まで感じるような立体音響。ハンパじゃありません。
この点については文句なく満点をあげたかったんですが…ちょっと残念な部分もありました。
たまに、キャラクターが動いていないのに音声だけが右往左往している場面があります。プロモーションムービーでもあった表現ですが、これは、個人的にはあまりよろしくなかったです。”不思議”なのではなく”不自然”です。
逆に、例えばキャラクターが画面外に歩いていってしまった時に、音声などががそれに合わせて移動していないことがありました。
せっかくのオトフォニクスなので、ゲーム全体との一体感は徹底して欲しかったです。
これだと「ただオトフォニクスが使いたかっただけ~」って話になっちゃうので。もったいないです。
|== △ 音声の認識について ==|
基本的には、単純な言葉でないと反応してくれません。
例えば「手伝ってくれませんか?」という問いに対しては、「はい」「いいえ」と答えるのがベストです。「手伝いましょう」とか「イヤです」とか、ちょっとひねりを入れるだけで認識してくれません。
もう少しバリエーション豊富に対応して欲しかったかな~という気持ちでした。
ちなみに。
どうやら、周りの評価では「そもそも音声が認識しない」という意見が多いようです。
実は私も最初、それを強く感じたんですが…すぐにその理由が分かりました。本体に”近づきすぎ”なんですね。
おそらく大抵の人は、音声が認識されなかったら、本体に顔を近づけると思うんですね。逆効果です。なお認識されなくなります。
実は、15~20cmほど離して発声したほうが、遥かに認識率が高いです。近すぎると(認識する側には)おそらく音が割れて聞こえているんじゃないでしょうか?
音声認識がうまくいっていない人は、落ち着いて本体から一定の距離をとって、改めて発声してみてください。焦りは禁物です。
…できればゲーム側も、あまりに認識されなかったら「近づきすぎてない?」とか、それくらいのアドバイスをして欲しい気がします。
|== △ 3DSの様々な機能について ==|
立体視やジャイロ操作など色々ありますが、正直、あまりうまく利用できているとは思っていません。
精度とかではなく、とにかく「ムリヤリ使用している」感じが強いです。一部、理にかなった操作はありましたが。
立体視も、そんなに重要視していないからか、立体感は弱めでした。
|== △ 下画面が気持ち悪い? ==|
基本は上画面で物語が進行し、何も用事がない時の下画面は、筆をバケツに漬けた時のようなモヤモヤ~としたグラフィックが流れています。しかも色合いが濃いです。
人によっては、見ていると気持ち悪くなるかもしれません。いや、見る必要はないんですが、かなり目立つのでね…。イヤでも目に入る気がします。
ちなみに、モヤモヤが出ている時は、タッチスライドするとかき混ぜることができ、マイクに息を吹きかけると中心から膨らむように色が広がっていきます。
◆== まとめ ==◆
立体音響で、世にも不思議な世界や物語に没入できるのが醍醐味のゲームです。
あくまで基本は、雰囲気を楽しんで読み進めていく作品で、あとはちょっとした操作があるくらいです。
なので、ゲームをプレイする行為自体に面白さがあるゲームではありません。
それを理解したうえで購入を検討してください。
あとは、恥ずかしがらずに発声できるか?ですね。声が出せないと、このゲームは進むことができませんので。
認識が良くない場合はオプションで調整もできますが、それでも認識されない場合は、ちゃんと本体から15~20cmほど距離を置いてから試してみてください。もう一度言いますが、近づきすぎは逆効果です。
シナリオクリアしたら、セカンドインプレッションを書きます。
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万人向け ← ○○○○○○○●○○ → 熟練者向け
躊躇(ちゅうちょ)なく発声できて、かつ濃い世界観も大丈夫な人。けっこう、限られてきますね(笑)
操作自体は別に難しくありません。
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手軽に ← ○●○○○○○○○○ → じっくり
1部屋につき5~10分。ちょっとした時間にどうぞ。
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思考タイプ ← ○○○○○○○○●○ → 感覚タイプ
今のところ、頭を使う場面はないです。とにかく雰囲気をお楽しみ下さい。
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爽快感重視 ← ●○○○○○○○○○ → 達成感重視
「爽快感」ではなく「没入感」ですね。
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