現在、水辺を沖縄レベルにきれいにするための情報ポータルを作っている。
下記の物語は非常にモチベーションになった。
成功させよう。

-------------------------------------------------------
http://www.patagonia.com/jp/patagonia.go?assetid=3351

最初の貴重な経験は1970年代初め、パタゴニア本社のあるベンチュラの問題に関わったときです。社員数人が地元のサーフブレイクの保護をめぐる市議会に出席しました。私たちはかつてベンチュラ・リバーがスティールヘッド・サーモンの主要生息地だったということを耳にしたことがありました。しかし1940年代、川に2つのダムが建設され水を迂回処理したため、河口にはわずかな冬の雨か、下水処理場から流出される水が入るだけになってしまいました。その市議会では数人の専門家が川は既に死滅し、河口域に水路を開いても生息する鳥類や野生生物、またサーフブレイクに何の効果ももたらさないと証言しました。

状況はかなり厳しく見えました。しかし、生物学を専攻する25歳の学生マーク・キャペリが川岸で撮影したスライド写真を上映すると状況は変わりました。そこには柳に生息する鳥、マスクラット、水蛇ヘビ、また河口で産卵するウナギの姿が、さらにスチールヘッドの銀化の写真までありました。そうです、50匹ほどのスチールヘッドが今でもこの「死んだ」川に産卵にやってきていたのです。

開発計画は却下されました。私たちはマークが主催するフレンズ・オブ・ザ・ベンチュラ・リバーにオフィススペースと私書箱を提供し、川を守るための活動に小額ながら助成金も与えました。彼らはさらなる開発計画が浮上するたびにその阻止に全力を投じ、水質改善や流水量の増加を目指して活動を続けました。ベンチュラ・リバーでは野生生物が徐々に増え、より多くのスチールヘッドが産卵に戻ってくるようになりました。

マークは私たちに、草の根的活動が大きな違いを生み出し得ること、荒廃した生息地も努力次第で復元できること、という2つの大切な教訓を与えてくれました。彼の姿勢に刺激され、私たちはそれ以来、大勢のスタッフや運営費を持ち、企業とつながりを持っているNGOにではなく、自然保護や生息地の復元を目指して活動する小規模グループに定期的に寄付をするようになりました。そして1986年、毎年税引き前利益の10%を草の根的活動をする環境活動グループに寄付することを誓い、環境保護助成プログラムを開始しました。後には売上の1%、もしくは税引き前利益の10%のいずれか多い金額を寄付すると基準を変更し、今日までこの誓約を守り続けています。