組織力学その3  これは多分に仮説入ってます。


ナレッジ共有型ソフト、組織内の購買者心理。

・自身にとってのメリット見えないし。。

・リスク回避



ナレッジ系は他ソフトより売れにくい。

もちろんIBMのNotes/Dominoや、NECのStar Office21、サイボウズのガルーンなど

ある。

ただ、ナレッジ系も大きく分けて、二つあると思う。

具体例のソフトは、どちらかというと『グループウェア』。

文書の管理・検索やメール情報など定型化された情報のやり取りといった、

企業向けの仕事上必須機能をベースにしている。あくまで管理機能ベースである。

やらなければいけない作業のサポート。


一方、リクルートが大好きそうな『ナレッジ共有』。

これは各人の仕事能力を高めるための、付加価値分野。

これは非常に売れにくい。

(文書管理なども『ナレッジ共有』じゃん!と言われそうだが、主な目的の違いで

分けているってことで。)



『ナレッジ共有型』が何故売れにくいか?

これは「購買者」と「利用者」の判断基準の違い

 +要求水準の高さ、があると思われる。




利用者にとって、『ナレッジ共有』は、仕事の上では必須ではない。

別にやらなくても上司に切れられないし、周りにブーイング受けないし、給料下がらない。

ただ、皆ナレッジ共有してレベル上げたいとは思う。

でも、普段の仕事があって、「そんな時間とれん!!」「めんどくさい!!」

ソフト・システムを利用しての『ナレッジ共有』を推進するには、

①めちゃ使いやすいユーザーインターフェース(各企業、各現場ごとカスタムされるだろうモノ)

②利用しようという文化(というか習慣)

が必要。②は社内推進者(コンサル)の情熱にかかっているところあり。



一方、購買者はまず上から

「見える成果」を求められる。特にシステムは、最近投資対効果が特にうるさく言われる

ようになってきているため、まず『ナレッジ共有型』は手を出しにくい。


『グループウェア』なら、とりあえず今の手間かかる作業(検索、セキュリティ管理等)を

簡素化してくれれば、「~時間、~人月削減できました!」と言えるけど、

『ナレッジ共有型』は

①付加価値高い機能

②めちゃ使いやすいユーザーインターフェース

③ナレッジ共有文化の推進

と、求められるものが多い。成果が見えるようになるには、③までやらないといけない。

そこまで購買者は保障できない。だから買わない。



実際、『ナレッジ共有型』を売りたいなら、

情熱型コンサルとのセット販売 or 購入する会社社内に強力な推進者が必要(もしくは作る)

必要があるのだと思われる。(確実、直接販売でしか売れない。)